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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタチャリティートークイベント<認定NPO法人日本こども支援協会>を開催しました!

2024.03.02

本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「認定NPO法人日本こども支援協会」の大西さんにお越しいただき、お話を伺いました。

認定NPO法人日本こども支援協会は、2010年に日本こども支援協会として設立した団体で、『里親制度』の啓発活動や『里親の支援』を行っています。日本には様々な理由で親と暮らせないこどもが約42,000人います。そしてそのうち約36,000人が、乳児院や児童養護施設で集団生活をしています。施設には施設の役割があり、親と離れて暮らすこどもたちにとっては非常に大きな存在であり、又施設の職員さんたちも懸命にこどもたち一人一人に愛情を注がれていますが、職員さんの勤務時間など様々な事情で家庭のように特定の大人がずっと一人のこどもを見守り続けるという事は困難です。


しかし、そのような親と暮らせないこどもたちが家庭的な暮らしをすることができる「里親」による養育という制度があります。これによりこどもたちは家庭という特定の保護者にいつも見守られながら、愛情を感じて成長することができ、その結果、自分自身にそれまで以上に自信を持てるようになることもあります。


皆さんは、『里親』と聞くと戸籍に入れて法的にも実子となる「特別養子縁組里親」を連想する方が多いと思います。実は里親制度には大きく分けると「特別養子縁組里親」「養育里親」「季節・週末里親」の3種類があります。「特別養子縁組里親」は実の子と同じ親子関係を法的にも結ぶ(こどもの籍が変わる)制度、「養育里親」は、一定期間だけ一緒に暮らす里親制度、「季節・週末里親」は、お正月や長期休みの、週末などに数日から1週間程度こどもを家に迎えるボランティア的な里親制度です。里親という言葉は知っていても、このような制度について、多くの方がご存知ではありません。

そして、里親になった場合でも、さまざまな理由で里親を継続できない場合もあるそうです。残念ながら里親受託後1年未満で25%の里親がギブアップしてしまうそうです。さまざまな理由があるようですが、はじめてのことで戸惑う「里親」という子育てについての悩み事などを共有できる相談相手がいなかったり、里親仲間同士とのつながりが少ない事などがあげられるそうです。

そこで、日本こども支援協会ではひとりで悩んでいる里親を支えるためのオンライン里親会「ONE LOVE」を運営されています。「ONE LOVE」 は「オンライン里親会」として全国の地域里親会と連携しながらすべての里親がつながり支え合うコミュニティを目指し、里親たちに「つながり」と「学び」の機会を提供しています。そこでは里親としての日常のさまざまな心配ごとなどを共有・相談することができます。また里親が抱える悩みや困りごとを解決するため、里親ガイドブックの作成や里親の知識面や情緒面のスキルアップを図るため「里親のスキルアップセミナー」をオンラインでの開催するなど様々な活動を行っています。 

更に日本こども支援協会では、『里親制度』をもっと知ってもらうために、毎年10月4日の“里親の日”に啓発イベントや講演会、研修会を実施しています。そして親と暮らせないこどもとおなじ数の紙でできたハートのリーフレットを配る啓発活動である“OneLoveキャンペーン”も全国一斉で展開されています。


最後に大西さんからは里親になることではなく、養育里親の子育てを間接的に支え応援する「ONE LOVE」オンライン里親会についてご紹介がありました。皆さんも社会全体での子育てに是非とも参加してほしいという事や、このような親と暮らせないこども・里親の事などについて身近な人たちにもっと広めてもらえればと仰っていました。

”NPO法人日本こども支援協会”ホームページ




今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。


本日もたくさんのご来場の方々に、こども支援現場の様子を聞いていただきました。ありがとうございました。