土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<公益社団法人アジア協会アジア友の会>を開催しました!
2024.03.16本日開催のチャリティートークイベントは「フランスフェア2024」の賑わいの中、阪急うめだ本店9階祝祭広場からお送りいたしました。公益社団法人アジア協会アジア友の会の熱田典子さんにお越しいただき、お話をお伺いしました。
アジア協会アジア友の会では、飲料水が行き届かないアジアの地域へ、井戸やパイプラインを建設し、命の水”を贈る活動に取り組んでおられるNGOです。1979年に活動をスタートし世界中のどこで生まれようとも『生まれてきて良かった』と思える社会を目指して”安全な水”を贈ることで生活や環境、医療や衛生、教育の向上などの様々な社会的課題に取り組んでおられます。
管理栄養士でもある熱田さん自身もかつてネパールへ栄養調査に行かれた時、実際に村での生活で水を確保するための「水汲み」の大変さを身をもって感じられたそうです。そしてそれをしないと生活できない、生きていく事ができないという現実を実感し、何とか力になりたいと思ったのがこの活動を始められたきっかけだそうです。
地球は『水の惑星』と言われるほど水が豊富でその表面の3分の2を覆っています。そしてその量はおよそ14億K㎥という膨大な量です。しかしながらそのほとんどが海水であり、わずかに残った淡水も南極の氷や地下水が大部分を占めていて地球上の全水量におけるすぐに飲める再生可能な水資源(川、湖、ぬまの水)の割合はわずか0.01%しかないそうです。
皆さんは私たち日本人が1日に使用する水の量がどれぐらいになるかご存知でしょうか?普段何気なく使っていてイメージが湧かないかもしれませんが約300ℓにもなるそうです。これは皆さんのご家庭にある家庭用の大きなお風呂と同じぐらいの量だそうです。炊事、お手洗い、洗濯、学校や職場など色々な所で使用する量も含まれますが、結構な量だと思いませんか?一方、南アジアに位置するネパールでは現在でも水かめ3杯=約36ℓ程度の水を毎日の生活に利用している地域もあるそうです。そしてこの毎日の水汲みは主にこどもの仕事で、こどもたちは毎日何度も数キロ離れた水場を往復しなければならず、学校に遅れたり、行けなかったりすることもあるそうです。結果として「水くみ」に自分たちの将来の夢を実現する機会さえも奪われてしまい、しかも苦労してようやくたどり着いた水場も必ずしも安全とは言えず不衛生な水で多くのこどもやお年寄りが赤痢などの病気にかかったりするそうです。
現地で実際に水汲みに使っている金属製の水瓶をお持ちいただきました。結構大きかったです。こどもたちにとってこの毎日の水汲みは生きていくためとは言え本当に大変な作業です。
日本の家庭では蛇口をひねれば透明できれいな水がいくらでも出てきます。そしてその生水をそのまま飲んでも大丈夫です。こういった国は日本以外には少なく、もし外国で生水を飲むことなどとんでもない事なのです。私たちはこういった飲み水を簡単に手に入れることができ、当たり前の様に思っていますがこれはすごくありがたい事なのです!
団体では、これまで43年間の活動で安全な水の確保が困難なアジアの各地域に2,254基もの井戸を建設されました。2021年12月には、H2Oサンタ経由で、みなさまからお預かりした寄付により4基目の井戸が完成し、こどもたちの喜ぶご報告もいただきました。そして水を確保する時間から解放されたことで、こどもたちに教育を受けさせることができたり、結果として女性の自立にもつながっているそうです。
皆様はご存知でしょうか? 3月22日は「世界水の日」です。団体では、世界との「水」を通じたつながりを理解し、また「水」の大切さを考えて欲しい、との想いから、「水写真コンテスト」を実施されました。3回目となる今回は『水でつながる私とアジア』がテーマです。3月27日からの「第18回NPOフェスティバル」で、選出作品10点がここ祝祭広場で展示されます。是非ともお越しになってご覧くださいませ。最後に熱田さんからは水の大切さを皆さんにはもっと知ってほしいという思いや、私たちの活動はみなさんの沢山のご協力で成り立つ活動なので、これからもご支援よろしくお願いします!とおしゃっていました。
昨年の選出作品
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今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日も、たくさんのご来場、ありがとうございました。