土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<社会福祉法人兵庫盲導犬協会>を開催しました!
2024.05.11本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには、社会福祉法人兵庫盲導犬協会の藤原さんとPR犬のはなちゃんにお越しいただき、盲導犬のお仕事や盲導犬に出会ったときに注意して欲しいことなどについてお話を伺いました。
兵庫盲導犬協会は視覚障害者の方の日常生活をサポートし、自立した生活を送れるようにするために盲導犬の育成と無償貸与をしている団体です。皆さんは盲導犬という言葉は知っていても具体的にどういう役割りをしているのかご存じでしょうか。盲導犬は視覚障害者を安全に誘導する大事な役割りで、障害物を避けたり、道路の段差を教えてくれるなど、安全に歩行するお手伝いをしています。盲導犬の他にも、車いす利用者のお手伝いをする介助犬、聴覚に障害のある方のお手伝いをする聴導犬をあわせて「ほじょ犬」と言い、公共施設はもちろん、お店やホテルなどさまざまな場所に同伴できることが法律により認められています。
現在、盲導犬が全国に何頭いるかご存じでしょうか?盲導犬は特別な訓練を行いますが、犬自体の向き、不向きもあので、試験をパスして盲導犬として活躍できるのは10頭中2~3頭だそうです。現在、日本全国に盲導犬は836頭いるのですが(2023年3月31日現在)盲導犬を必要とされている希望者は3,000人以上と予測されているので、全く足りていないのが現状だそうです。また盲導犬1頭を育成するのには500万円が必要だそうです。
「盲導犬は人間に働かせられて疲れるから寿命が短いのでは?」との声がありますが、盲導犬の平均寿命は13.9歳。一般のワンちゃんより長生きだそうです。これは盲導犬は常に大好きな人間のそばに居て、愛情をたっぷりもらいながら、規則正しい生活をしていることと、盲導犬としての役割りを楽しんでいるためにストレスが少なく、長生きすると考えられているそうです。
私たちが街で盲導犬を見かけたらどうすればよいのでしょうか?お仕事中の盲導犬は「ハーネス」という胴輪を付けています。ハーネスを通じて盲導犬の動きが利用者に伝わり、安全に歩く事が出来ます。もし街で見かけてもワンちゃんには声をかけず、もちろん触ったり、おやつを与えないで欲しいそうです。そして盲導犬ユーザーを見かけたらワンちゃんではなくユーザー(人間)に「何かお手伝いしましょうか?」とお声がけしていただければ、より安全な歩行につながると話されていました。
今日は訓練の様子をPR犬のはなちゃんがデモンストレーションしてくれました。ハーネスを使い階段を上る様子や障害物を避けてぶつからないように誘導したり、「チェアー」と言うと、椅子のところへも導いてくれて、とてもお利口さんでした。訓練が楽しいのか、人間と一緒に行動するときは、しっぽをフリフリしてすごく喜んでいる様子でした。訓練の様子に感心された会場のみなさまからは大きな拍手もいただきました。
本日は午前中からチャリティーガイド前で2頭のワンちゃんたちがボランティアさんと一緒に募金活動のお手伝いをしてくれました。そして百貨店にご来店の多くのお客様がスタッフの方のお話を熱心に聞いたり、PR犬の頭を撫でたりして、盲導犬を身近に感じていただきました。またあたたかい応援のお声もたくさんいただきました。藤原さんからはキャリアチェンジ犬(訓練は受けたものの、盲導犬になる試験はパスできなかったワンちゃん)や盲導犬をリタイヤしたワンちゃんの引き取りボランティアを募集中、とのお話がありました。ご興味がありましたら兵庫盲導犬協会のHPをご覧ください。そして本日ご紹介した盲導犬のお話をご家族やお友達に広めていただき、たくさんの方に知っていただけたらうれしいです。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もたくさんのご来場、ありがとうございました。