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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人プール・ボランティア>を開催しました!

2024.06.28

本日、阪急うめだ本店の9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには認定NPO法人プール・ボランティアの事務局長の織田智子さんにお越しいただき、お話を伺いました。


「障害者も健常者も同じようにプールを楽しめる社会の実現」が団体の目標であり、「すべての人に泳ぐよろこびを」をテーマに掲げ、障害を持っているこどもたちや高齢者にも楽しく、そして安全性に配慮して、マンツーマンでの水泳体験を提供されています。


スポーツ庁の世論調査によると障害者は健常者と比較して運動する機会を持てないことが多く、その割合は一般成人に比べ2.2倍にもなっているそうです。その理由は、指導者や同伴者がいない事や障害者自身が周囲の目が気になったり、他人に迷惑をかけたり施設への入場を拒否されるのではないか、との不安を持つ場合もあり、積極的にスポーツに参加する事ができないことがあるそうです。


そのような中、プール・ボランティアでは様々な障害があるこどもたちを受け入れ、プール専用の車椅子の使用や身体障害者用浮き具を開発するなど、さまざまなメニューを提供しています。障害のあるこどもたちや高齢者にとってプールで行う運動は、リハビリにもなり、また新しい機能の獲得にもつながります。水中で自由に動くこと、浮力を利用して自分の意志で行きたいところへ行けることなどを体験すると、どんどん前向きな気持ちになるようです。


また、外見からはわからない援助や配慮を必要としている方々のために、赤地に白抜きサインのヘルプマーク使ったオリジナルスイムキャップを無料配布中。プールでこのマークの付いたスイムキャップを被っていれば、周りの人が気づき配慮してもらうことも可能です。これも経験から必要なものを開発するオリジナルのアイデアだそうです。ご希望の方はプール・ボランティアさんのHPから申し込み可能です。

そして今日はプール・ボランティアで水泳を楽しんでいるの15歳の奥津陽紀くんと一緒に泳いでいるボランティアの遠藤秀一さんにもお話を伺いました。陽紀君は生まれた時から足が不自由で車椅子を使用する生活でしたが、3歳の時にプール・ボランティアに出会って、”水の中だと自由だ!”と感じることができるようになったそうです。そして今年で水泳歴なんと12年!そして陽紀くんの現在の水泳パートナーがボランティアの遠藤さんです。今年2月からスタートした遠藤さんのボランティア参加回数は、なんと92回! そんな遠藤さんですがプール・ボランティアへの参加のきっかけは偶然のようでした。何か始めようと思っていろんなNPOに問合せメールを送ったところ、プール・ボランティアからは30分後に返信があったそうです。やりとりをしていると「明日にでも来ていただけます?」との提案があり、翌日参加となったそうです。いろんなご縁が重なった感じですね。遠藤さんからは「マンツーマンで向き合うからこそ、お互いを信頼しあえる関係がすぐにできて、とても楽しいので続いています。”ボランティアは水が好きなら大丈夫!プール・ボランティアを見に来ない方は一生後悔する!何かを始めたい人は是非飛び込んで来てほしい!!!プールだけに(笑)」と力強いお言葉をいただきました。そんな”熱い”遠藤さんと一緒に楽しく練習している陽紀くんは今ではバタフライもカッコよくキメられます。会場の方々へメッセージをお願いすると「プール・ボランティアのことをもっともっとたくさんの方に知ってほしい。そして、みんなが住みやすい社会になれば」との考えを披露してくださいました。3歳でプール・ボランティアと出会い、ワクワクしながら水泳を続け、今ではプール・ボランティア愛が強く、プール・ボランティアの未来も考えるようになった陽紀くん。とっても頼もしいですね。

プール・ボランティアでは、現在、高校生から80代の高齢の方まで幅広く220名のボランティアさんが活躍されているのですが、コロナ禍の影響もあり、ボランティアに参加しにくい状況の方も多く、まだまだボランティアの数が足りないそうです。ひとまず、見学だけでもお越しいただき、声をかけてくださるととっても嬉しい、と織田さん。“ひと肌、脱いでも良いよ”という方は、ぜひ、お気軽にプール・ボランティアまでご連絡ください。



本日もたくさんのご来場、ありがとうございました。