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活動のお知らせ

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人西成チャイルド・ケア・センター>を開催しました!

2025.07.05

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人西成チャイルド・ケア・センター代表理事の川辺康子さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。

西成チャイルド・ケア・センターは「食事」を通じてこどもたちが安心して過ごすことのできる「居場所づくり」としてスタート。最初は「こども食堂」という言葉もなく、こどもが集まる「遊びの広場」として2010年に始められました。そんな場所をつくるきっかけは、地域の学校の先生との情報交流からだそうです。その時は集まってきたこどもたちは、夕方になるとお腹を空かして苛立つことが多く、ケンカも多かったため、「それじゃ、一緒に晩御飯たべよっか!」ということがきっかけで「こども食堂」がスタートしました。スタート当時は全国で20か所程度と言われていたこども食堂も、今では、大阪府下では900ヵ所以上。国内にでは1万件を越え、身近な存在になっています。

西成チャイルド・ケア・センターでは「にしなり☆こども食堂」の運営だけではなく、ボランティアの学生さんが食事の前に宿題を一緒にやってくれる学習支援や泊まりでキャンプに出掛けるなど、様々な取り組みを継続されています。特にキャンプは、こども食堂に通うだけでは見られない様子がうかがえます。たとえば、歯の磨き方が分からないや、個性的な歯磨きをするこどもがいたりします。みんなと泊まることによって、日常では学べない正しい歯の磨き方を身に着けることができたこどももいますし、何より自然体験がなかなかできないこどもにとっては貴重な機会になります。

そして、現在80団体が登録する「こども食堂ネットワーク関西」の活動も行っています。地域ぐるみで垣根のない居場所を作り、どのようにしてこども食堂をやれるのかノウハウを伝えたり、こども食堂へ行きたい人、手伝いたい人のネットワークを作っています。このネットワークでは、こども会の世話役や、近所で困っているこどもがいるからなんとかしてあげたいなど「優しいお節介」のおとなが相談されるそうです。

現在西成チャイルド・ケア・センターに集まってくるこどもたちは一日50人くらいで、一週間焚き上げるお米の量は30キロ。お弁当の持ち帰りは一日約40食。こども食堂では大量の食材が必要です。こどもたちがたくさん集まり、にぎやかで楽しいひとときをみんなで過ごすことができるのですが、食材の手配がとっても大変だそうです。お米や缶詰などの保存食品はもちろん、野菜や果物などの生鮮食料品の寄付も本当にありがたいとのことです。

にしなり☆こども食堂では、今欲しい食材をHPでお知らせしていますので、チェックいただけると嬉しいです。



厚生労働省の資料によると大阪市、なかでも西成区は、ひとり親家庭、特に母子世帯の割合が他の地域よりも多いそうです。「にしなり★つながりの家」では、地域の中で孤立していたり、あたりまえの日常をあたりまえに過ごす事が出来ない人が、あたりまえの日常を取り戻していけるきっかけ作りができる場所を目指しているそうです。ボランティア、企業、地域のみなさんなど、たくさんの人々の力がまじりあって、安心できる居場所が作られています。

最後に川辺さんからは、『H2Oサンタのトークイベントに呼んでもらって、私たちの団体を知ってもらう機会が増えてとても嬉しいです。今日のトークイベントの情報も広げてもらえるとありがたいです。こども食堂の食材はほとんどが寄付で賄っていますが、ボランティアも募集しています。調理師の免許など必要ありません。皿洗いや野菜を切ったり盛り付けたり何でも結構です。情報発信をお願いします』と仰っていました。 西成チャイルド・ケア・センターの詳しい情報はHPをご覧ください▼ https://n-ccc.org/index.html

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。本日は、トークイベントを聞きにいらしていた、企業の方が社会貢献のノウハウを教えて欲しなど、「社会貢献」の繋がりもありました。こんな繋がりがもっともっと広がると優しい世の中になりますね。

本日もご来場いただき、ありがとうございました。