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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人弱視の子どもたちに絵本を>を開催しました!

2023.10.14

本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントは、「NPO法人弱視の子どもたちに絵本を」理事の田中 加津代さんをお迎えしてお届けしました。

“弱視”とは、医学的に視力が〇〇以下という定義はなく「視力の発達が障害されておきた低視力」という意味で、メガネをかけたり視力を矯正しても見えない文字があったり、教科書の文字が見づらかったり、視野が狭い、などの状態にあることだそうです。

「NPO法人弱視の子どもたちに絵本を」では、そういった状況で困っているこどもたちの支援をしています。活動を始められてから今年で13年目になるそうです。団体では弱視のこどもを対象に、さわる絵本や点字本、点字カルタやさわる電車の路線図など、こどもたちが楽しみながら、さまざまな情報が理解できるツールを作成し、提供されています。この「さわる絵本」は、毛糸やフェルトなど、さまざまな素材を使用して絵本に登場する動物などの形を表現し、立体的に作られていて、さわって絵本を読む(感じる)ことができます。

最近では学校の授業でもスマホやタブレットなどのICT(情報通信技術)を取り入れています。視覚障害のこどもたちは文字や絵の拡大も画面で簡単に操作し、さらに自分にあった読みやすい色に変換することもできるようになりました。情報技術の発達で授業も大変わかりやすくなり勉強が楽しくなるそうです。

他にも自然探検をはじめ、ゲーム、様々なイベントを実施し交流を重ねる事で同じ境遇のこども同士が出会う機会作りも行っています。そこは保護者同士が相談しあえる時間にもなっているそうです。また団体では点字のワークショップなどにも積極的に取り組んでおられます。〈今月末の10月は29日(日)に服部緑地公園でみんなで芋ほりをされるそうです〉

トークイベントでは田中さんから街で視覚障害者の方が困っている時にどのように支援ができるのか?についてもお話いただきました。視覚障害のこどもたちは中学生になってもなかなか独りでは外出しづらいそうです。こどもたちの単独歩行したいという想いを応援するために街で視覚障害者の方が困っていたら「何かお手伝いしましょうか?」のお声がけとともにちょっと目と手を貸してあげてください、とのこと。歩きやすく並んだり、段差や階段がある所では直前で止まって、声をかけてお知らせすることで視覚障害者の方はすごく助かるそうです。

今回も「さわる絵本」の実物をお持ちいただきました。どれも立体的にうまく工夫され、こどもたちが触って楽しめる絵本になっているのがよくわかりました。こういった「さわる絵本」の認知が高まり、学校や図書館、書店をはじめ色々な場所で必要としている方がいつでも見られるようになればいいですね。

最後に田中さんから「さわる絵本」や「さわる図鑑」「立体地図」などは全て手作りなので、お手伝いをしてくれるボランティアさんがいればすごく助かりますと仰っていました。特技がなくてもOK。手先が器用と言うわけでなくても、パソコンで文字を入力していただくことなど、お手伝いしてもらいたいことは沢山あるそうです。もし興味を持たれた方は是非とも団体HPからお問い合わせをお願いします。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もご来場いただき、ありがとうございました。