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活動のご報告

4月16日(土)のチャリティートークイベントのご報告

2016.04.16

本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人子どもセンターぬっくの玉野さん(午後1時~)、相間さん(午後4時~)にお話を伺いました。

「子どもたちにぬくもりのある生活を」との思いで名づけられた”子どもセンターぬっく”。

子どもセンターぬっくが運営する「子どもシェルター ぬっくハウス」は、虐待などが理由で家庭に戻れず、今日眠るところがないなど居場所を失った10代のこどもたちを一時的に受け入れる施設です。

施設といっても専用に建てられたのではなく、大阪府内の戸建て住宅を借り、そこにスタッフが常駐し、個室と食事を提供してこどもたちの日常生活を支え、一人ずつ担当の弁護士を付けて対応する仕組みです。
運営はこの4月にスタートしたばかり。

実は、大阪は全国でも児童虐待数が多いそうです。
全国の児童相談所が2014年度に対応した児童虐待相談対応は88,931件で年々増加しているのですが、なかでも大阪は、大阪府・大阪市・堺市を合わせると13,738件と全国最多で、全国総数の15%を占めるそうです。

自分の居場所がないこどもたちは、キタやミナミの繁華街の深夜に日常的にいるそうです。
それなのに、これまで大阪にこういうシェルターがありませんでした。

お話の中で、「シェルターに来るこどもたちは、温かいご飯を食べるための炊飯器を知らなかったり、卵焼きが卵を割って作られることを知らなかったりすます。また、主食がポテトチップスだったりすることもあります」と言っておられました。

ぬっくハウスでは、そういうこどもたちに、まず当たり前の家庭的な生活を送ってもらい、心身を休めることから始めるそうです。
2~3ヵ月を目安にそういう生活をしながら、その後、こどもを中心にスタッフやこども担当弁護士、関係者で具体的な個々の問題について話し合い、それぞれが生活の場へと巣立っていけるようにするそうです。

そんな短期間で変われるのか?というように思われるかも知れませんが、こどもたちには変化する能力があり、特に信頼できる大人がいて相談できる、ということが大きく作用するそうです。

このような活動をしている「ぬっくハウス」ですが、やはり一番困っているのは運営資金だそうです。国からも助成はあるのですが、それだけだと年400~500万円不足し、足りない分は、みなさまの募金や賛助会員の会費などでまかなわれるそうです。
ご賛同していただける方は、ぜひご協力いただければありがたいです。
詳しいことは、HPでご覧いただけます。「子どもセンターぬっく」で検索してください。

本日もたくさんの方にご来店いただきましてありがとうございました。