12月15日(土)のH2Oサンタチャリティートークイベントのご報告
2018.12.15本日、クリスマスのミラーボールイルミネーションが美しい阪急うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、フィリピンのこどもの就学支援を行っている認定NPO法人アクセス事務局長の野田さんにお話を伺いました。
アクセスは、フィリピンと日本で貧困問題に取り組む、京都で30年ほど前に生まれた団体です。約20%は小学校を卒業できずに社会人になると言われるフィリピンで、母親のいちばんの夢はこどもに教育を受けさせることだそうです。団体ではその夢の実現をめざして活動を続けておられます。
フィリピンの公立小学校では学校給食の制度がなく、授業料が無料なのにも関わらず、弁当を用意できない、制服・文房具が買えないなどの理由から、学校に通えないこどもたちがいます。フィリピンでは小学校を卒業していなければ、都会で安定した職業に就くことができないそうです。アクセスでは8年ほど前から食材費(給食1食分約50円)を提供し、親たちが交代で調理する給食事業に取り組むことで、就学をあきらめていたこどもたちが就学できるように支援しています。学校に通えるようになると、こどもたちには笑顔がとても増え、大学まで進学できたり看護師等さまざまな職業に就けるようにもなっているそうです。
また、お母さんたちから「自分で稼いでこどもたちを学校に通わせたい」という意欲も強く、アクセスでは京都の大学生がデザインした立体的なクリスマスカードをフィリピンのお母さんたちが製作し、日本で販売するという仕組みを作りました。そのクリスマスカードは通信販売でも購入できます。
野田さんは最後に、「寄附金以外にも、簡単に支援する方法があります。使わなくなったCD、DVD、本、ゲーム、そしてこの時期なら書き損じの年賀はがきなどをアクセスにお送りください、フィリピンの人々を応援する寄付になります。国別来日者ではベスト5に入り、最近は日本の学校でもフィリピンのこどもたちが増えています。応援してみませんか?」と熱く語られました。日本で寄付や物品を購入することで支援に携わった方によると、自分が応援しているつもりで始めましたが、こどもたちからお礼の手紙などが届き、新しい家族が増えたような気持ちになり、小学校のこどもたちのがんばりを感じて、自分も元気付けられるそうです。
本日もたくさんの方にお越し頂き、ありがとうございました。