10月26日(土)チャリティートークイベントのご報告
2019.10.24本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人タイ国学生日本語教育環境支援プロジェクト代表の原田さんとタイのアカ族のフレンドさん(ニックネーム)にご来場いただきました。
タイ国北部には14の少数民族があるそうで、各部族には部族語があり、部族の中ではそれぞれの言語で話すそうです。しかし、文字が存在しないので文書で何かを伝えることはできないそうです。また、山岳地方には近くに学校が無く、学校がある所までは20kmも離れているそうです。通学が難しいので、部族で使用する言語ではない母国語(タイ語)を学ぶ機会に恵まれないため、タイ語を言語として使用する就職が困難となり、貧困生活から抜け出せないようです。
また、山岳地方のひと家族のこどもは平均4~5人ですが、こどもたちは、幼い兄弟姉妹の面倒を見なければならないことと、家の仕事の手伝いなどで、通学することは困難です。山岳部の冬は寒く、着る服が無いために凍死する人も多いことから、原田さんはこどもたちに新しい服を贈る活動もされています。
アカ族の民族衣装を着たフレンドさんは17歳の時に初めて日本に来られたそうで、第一印象は「きれいな町、きれいな国、そして日本人はやさしい、と感じたそうです。原田さん曰く、フレンドさんはとても勤勉で能力も高く、日本に1年間留学した結果、国立愛知教育大学に合格したそうです。多くのこどもたちがフレンドさんを目指すことで、さらなる識字率向上に向け、これからも取組んでいきたいとおっしゃていました。
原田さんが活動をはじめたきっかけは、10年以上前、ビジネスでバンコクに滞在した際に、、TVでタイの少数民族のこどもたちの様子を見て何か支援が出来ないかと思われたことだそうです。その後、64歳でタイ語を本格的に勉強するところから始められ、12年が経った現在、76歳になられたそうです。
原田さんのタイと日本での暮らしの比率は6:4で、タイ滞在の方が長いそうです。タイではボランティア教師として日本語を教えておられ、日本とタイの橋渡しをする取組みを継続されています。フレンドさんも原田さんと同様に、将来通訳になって、故郷と日本の橋渡しがしたいそうです。
本日もたくさんの方にご来場していただき、ありがとうございました。