12月14日(土)のH2Oサンタチャリティーイベントのご報告
2019.12.14本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「NPO法人おおさかこども多文化センター」の橋本さんと村上さんにお越しいただき、お話を伺いました。
外国にルーツをもつこどもを対象に日本語・母語教育の支援を行うために2011年2月に設立し、異なる言語、文化を持つ人々がお互いを尊重し、共に暮らしていける共生型社会をめざして活動されています。
2018年の大阪府教育庁調査によると、大阪府内の小・中・高等学校へ通う外国籍のこどもたちは7,700人もいるそうです。更に国別だと38ヶ国にもなるそうです。
日本人は中学校までの義務教育は当然のように受けられますが、外国人には適用されないそうです。そして希望して日本の学校へ通ったとしても言葉の壁など様々な困難があり、友達や先生とコミュニケーションがとりにくいことなどで学校を辞めてしまうことも。そこで団体では絵本をツールとした取組みを行っています。日本や外国の絵本を様々な国の人が一緒に読むことによって文化交流を図っています。実は、大阪市立中央図書館には外国の絵本が日本でもトップクラスで揃っているそうです。たくさんの絵本を多言語で読めるので外国から来たこどもや海外に移住するこどもの母語保持に役立っているとの事です。
橋本さんは活動を始められて9年になるそうですが、活動をしていて嬉しいときは、初めは言葉が解らなくてもこどもたちが徐々に打ち解け、笑顔になってくれる時だそうです。逆に困っていることは38ヶ国の母語をサポートする事が出来る人材不足とボランティアの高齢化だそうです。外国語を話せる知り合いを紹介してくれたり、SNSなど情報発信に詳しい若い方がボランティアに参加してくれたら、とても嬉しいとおっしゃっていました。
本日もたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。 |