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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人ジャパンハート>を開催しました!

2023.06.03

本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントは、認定NPO法人ジャパンハート理事長で小児科医でもある吉岡春菜さんをお迎えしてお届けしました。

ジャパンハートは、2004年「日本発祥の国際医療NGO」として、創設者・吉岡秀人(小児外科医)さんが、自身の長年の海外医療の経験をもとに、医療支援活動のさらなる質の向上を目指して設立しました。そして「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に 国、地域、人種、政治、宗教、境遇を問わず、すべての人が平等に医療を受けることができ、 “生まれてきて良かった”と思える社会の実現を目指し国内外を問わず活動されています。

ジャパンハートのはじまりは第二次世界大戦でミャンマーで戦死した日本人兵士の慰問を続けていた方々との出会いでした。戦後50年を過ぎると慰問される方も高齢のため医師である吉岡さんが付き添うことになったそうです。慰問されていた方から『何万人もの仲間がミャンマーで戦死した。自分たちはミャンマーの村々の方に食べ物をもらったりして助けられたこともあり、命をつなぐことができた。仲間が眠っているミャンマーの地で生まれたこどもたちは他人とは思えないので、こどもたちを助けてあげてくれないか」そんなきっかけからジャパンハートの活動が始まったそうです。

ジャパンハートはアジアの国々で活動していますが、医療制度が整っていない地域が未だ多く、例えばカンボジアなどは日本のように保険が充実していないため、貧しさから適切な医療を受けることができず、1歳未満で年間約1万人が無くなっています。

2016年5月には首都プノンペンから北へ35km離れたカンダール州に、活動拠点となる病院を建設し、開院しました。こどもから大人までの一般外来診療だけでなく、産科の診療も開始しました。また2018年6月に、小児がん治療のための病棟を含む小児科病棟を増築し、小児がん、小児外科疾患を含む小児全般の病気の診療が可能となりました。開発途上国では小児がんの生存率は約20%と言われていますが、ジャパンハートの医療にたどり着ければ50%以上の生存率に引き上げることに成功しています。

団体では国内でも様々な活動に取り組まれています。大規模自然災害および感染症拡大をはじめとする緊急時に、医療支援を届ける事業では平時から災害ボランティアを育成し、発災時に災害専門の医療支援チームが被災地に医療を提供しています。加えて、緊急時には医療福祉関係者をはじめとする被災者に向けての医療資材をはじめとする物資支援も行っています。

国内のこどもたちの支援活動も実施されています。小児がんのこどもたちは、症状の心配もあり遠方への旅行などを体験する機会が限られます。そこでジャパンハートでは医療従事者が旅行に付き添い「治療が終わったら家族で旅行に行きたい!」「もう一度、あの場所に連れて行ってやりたい」という家族とのかけがえのない思い出を作るお手伝いもされています。

現在ジャパンハートでは2025年の開院を目指し、新病院建設のためのクラウドファンディングを行っています(2003年5月26日~9月30日)。国際的な病院として、拠点外の国からも患者を受け入れることを前提に、カンボジアに100床程度の病院を建設予定です。ご支援をよろしくお願いいたします。


トークイベントの後半には、病院・こどもホスピス・在宅介護の現場、などに手作りのあたたかなあかりを届ける"あかりバンク(認定NPO法人ノーサイド)"代表の橋田さんのお話も伺いました。

あかりバンクの活動はH2Oサンタが継続的にお手伝いさせていただいていますが、2025年大阪・関西万博のSDGsの達成に向けた活動を行うNPO等を支援する大阪府、一般財団法人村上財団、NPO等との連携によるクラウドファンディングの採択団体に選ばれたこともあり、今回は土曜日のトークイベント初となる2団体をご紹介しました。

インタビューでは医療的ケア児などの在宅介護の現場でのあかりの力、照明の違いによる空間の変化などについて伺いました。イベント終了後にはたくさんの方が手作りのあかりについて橋田さんにご質問されていました。クラウドファンディングで多くの方に活動が広まり、たくさんのこどもたちにあたたかなあかりが届くといいですね。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動してチャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施しました。保育園児からお孫さんとご一緒の方まで、さまざまな年代の方にクイズにお答えいただきました。ジャパンハートの吉岡さんには『ええ活動やねぇ、私が医者なら参加したいわ」とのお声や、あかりバンクの橋田さんには『あかりバンクって、すっごいおもしろそうやん。やってみたいです』といった嬉しいお言葉もいただきました。

本日も、たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。