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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<公益財団法人関西盲導犬協会>を開催しました!

2023.07.01

本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントは、公益財団法人関西盲導犬協会の久保 ますみさんと訓練犬のティファちゃんに登場していただき、お話をお伺いしました。

関西盲導犬協会は京都府亀岡市にあり、広々とした訓練所で盲導犬を育成しています。そこには訓練中の盲導犬が約20頭いるそうです。

盲導犬って人間の命に係わるお役目を果たしますが、どんな方法で訓練しているのでしょうか。本日は詳しくお伺いしました。

ところで皆さんは“盲導犬”という言葉は知っていても、実際に街で見かけることは少ないかもしれません。国内の盲導犬の数は約850頭程度なので、電車など人の多いところでまれに見かけるタイミングがあるかな、という感じですね。

子犬が訓練されて盲導犬として活躍するまでには2年近くかかります。お利口さんで、いろんな訓練をクリアしても、犬自体の向き、不向きがあるようです。例えば、誰かひとりの人にしっかり尽くす性格のワンちゃんの場合は訓練してくれた人に忠実になりすぎて、目の不自由な方(ユーザー)になれにくかったりすることもあるようです。結果、10頭の盲導犬候補の子犬のうち盲導犬としてデビューできるのは3~4頭だそうです。そういうこともあり、充分な数になっていないんですね。


盲導犬として適性が無かったワンちゃんの育成費用や、施設の維持費用などを合計すると盲導犬を1頭育てるのに約500万円の費用がかかるそうです。そして訓練が終了し盲導犬として活躍する際は、視覚障害者の方に無償で貸与というかたちになります。約500万円かけて無償で貸与することになるのですが、その費用が全て公的補助金で賄われるわけではありません。約9割が募金や寄付金からだそうです。わたしたちの募金が役に立つのですね!!

本日はティファちゃんが訓練のデモンストレーションをしてくれました。階段を利用するときは段差の前で止まって知らせてくれたり、障害物を避けてぶつからないように誘導したりしてくれました。とてもお利口です。これまで訓練を遊びとして捉え、楽しく学んできたからでしょうか。訓練が始まるとしっぽをフリフリして、すごく嬉しがりながら久保さんの言葉どおりに行動していました。

もし私たちが街を歩いていて、盲導犬を見かけたら、どうすればいいのでしょうか?お仕事中の盲導犬はハーネスという胴輪を付けています。そのときは触ったりせずに、あたたかく見守るのが良いそうです。そして盲導犬ユーザーを見かけたら犬ではなく人に「何かお手伝いしましょうか?」とお声がけしていただければ、より安全な歩行につながると話されていました。

本日はトークイベントの前後、チャリティーガイド前で、百貨店にご来店の多くの方が久保さんに質問されたり、ティファちゃんの頭を撫でたりして、盲導犬を身近に感じていただきました。またあたたかい応援もたくさんいただきました。本日ご紹介した盲導犬のお話をご家族やご友人に広めていただき、たくさんの方に知っていただけたらうれしいです。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もご来場いただき、ありがとうございました。