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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人日本サービスドッグ協会>を開催しました!

2023.08.12

本日のチャリティートークイベントは、スヌーピーフェスティバルの賑わいの中、阪急うめだ本店 9階祝祭広場から「NPO法人日本サービスドッグ協会」理事長の谷口さんと盲導犬のパートナー“レフ”くんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。


障害を持つ人々を色々な面でサポートしてくれる補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)ですが、2歳頃から活躍して10歳前後には、人間と同様にお仕事を引退する時がやってきます。そして今度は人間が彼らを助けようという主旨でこの協会は2003年に設立され、引退してユーザーさん(盲導犬と暮らす方)の家を離れる事になった補助犬(引退犬)が安心して暮らせるようにさまざまなサポートをされています。補助犬とは障害者の目・耳・手足の代わりになるよう訓練を受けた犬のことで、2023年4月1日現在の実働数は盲導犬836頭、介助犬57頭、聴導犬56頭です。


谷口さんご自身もこの活動を始められたきっかけは谷口さんはご自身が40代に失明され盲導犬との生活が始まった際、盲導犬との外出は、もう一度自由を感じることができて、盲導犬にとても感謝していたそうです。そして「盲導犬は仕事を引退した後はどうなるんだろうか?」と思うようになり、色々と調べられボランティアさんに引取られる事が分かったのですが、行政からの補助も無く安心して過ごせる環境が十分ではなかったそうです。そこで引退したワンちゃんたちが、安心して“老後”を過ごせるように恩返しをしたい気持ちがきっかけで、活動を始められ、今年で21年目を迎えられるそうです。

補助犬も一般の犬と同様に、10歳を超えると目や足が弱ってくるので、安全性を最優先するために引退し、ボランティアさんに引き取られるそうです。当然ですが、その補助犬も数年経つと人間と同じように、時には獣医さんに診てもらったり、歩行や立ち上がりの補助器具が必要になったりして費用がかさむこともあるようです。

そこで日本サービスドッグ協会では、引退補助犬を引き取ってお世話してくださるボランティアさんが負担する医療費・介護費等の支援をされています。また、歩行困難になった補助犬の専用車いすや車に飛び乗れなくなったワンちゃんが楽に歩いて乗れるようなスロープ、歩行補助のための介助ベルトなどを作って提供されています。そしてこれらの活動費はほとんど皆様からの寄付でまかなわれています。

谷口さんはまた、補助を必要とする人たちに貢献してきた犬たちが生命を全うした後は、元々の兄弟たちとともに眠らせてあげたいという思いをもってこられました。そしてその思いの実現として2018年3月10日、15周年記念の慰霊碑を奈良県の葛城市に建立されました。

現在団体では、ワンちゃんの“シャンプー”のお手伝いや、手芸で製作するワンちゃんのケアグッズ作りの他、賛助会員として協力していただける方、街頭募金やカレンダー作りのお手伝いなど色々な分野のボランティアさんを募集されているとの事。是非ともHP等からご参加いただけますと助かります。そしてこのような活動をしている団体があることを広く知っていただき、引退犬支援の活動がこれからももっと広まるとうれしいです。

本日、チャリティーガイド前では多くのボランティアさんと共にたくさんのワンちゃんたちが募金活動のお手伝いをしてくれました。そして百貨店にご来店の多くの方がスタッフのお話を熱心に聞いたり、ワンちゃんたちの頭を撫でたりして触れ合ってくださっていました。そして引退補助犬を身近に感じていただき、あたたかい応援もたくさんいただきました。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。


本日もご来場いただき、ありがとうございました。