土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人関西こども文化協会>を開催しました!
2023.08.26本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人関西こども文化協会常務理事の蔦田さんご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。
関西こども文化協会は、国連「子どもの権利条約」の具現化を目指し、こどもの人権を守る活動を行っている団体です。その中のひとつに10代のこどもの居場所づくりの活動があります。褒められる経験や人とのコミュニケーションが少ない状況で育ったこどもは、自己肯定感が低く、「いつも不安」「チャレンジする前に諦める」「必要以上に自分を責める」などを思いながら社会の中で生きている場合があります。また、登校することがしんどかったり、現在不登校のこどもも、生きづらさを感じていることがあります。蔦田さんは「不登校」や「引きこもり」という言葉が出始めて、だいぶ年月を経たのに、こどもたちを取り巻く環境が厳しいままだったので、自分たちの力で何とかこどもたちの生きづらさを解決する手助けがしたい、との思いで団体を立ち上げられたそうです。
団体では10代のこどものための居場所として「ティーンズ・スペース」「ごはんの会(こども食堂)」「フリースクール」などの運営を行っています。またSNSなどを使ってこどものみならず保護者のために様々な相談事業にも取り組まれています。「ティーンズスペース」は10代のこどもたちがゆっくり時間を過ごすための場所で、数名のスタッフ(大人)がいつも寄り添います。ゲームやおしゃべり、宿題や勉強など、何でも自由に自分のペースでに過ごせる場所です。
「ティーンズ・スペース」内では、ごはんを一緒に食べる時間を設けています。のんびりとした空間です。一緒にご飯を食べるようになったきっかけは、ある時こどもが自宅に帰る時間になった時、カバンの中からインスタントラーメンを出したそうです。家に帰ってもひとりで食べないといけないから、ここで食べて帰っていい?と聞いたそうです。蔦田さんたちは、この子の食生活はどうなっているのだろう?と気にかけながら、こどもたちと一緒にごはんを食べるこども食堂が始まったそうです。その後は、企業などから寄付された食材で、その日のメニューもみんなで考えながらつくるこども食堂が運営されているそうです。
団体では、こどもや保護者からのいじめなどの相談、関連機関と連携をおこなう「24時間子どもSOSダイヤル」の設置【TEL:0120-0-78310(なやみいおう)】や「虐待」かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通ダイヤル『189』(←局番不要で近隣の拠点につながります)の受付も行っており、社会福祉士、臨床心理士など100名以上の専門家が対応し、こどもたちに寄り添っています。その他友達や家族とうまくいかない。学校に行くのがしんどい、といった悩みの相談に答えるため、より相談のしやすい方法として「子ども相談LINE」も毎週水曜日と金曜日に実施しています。
また大阪市子ども自立アシスト事業として、生活困窮世帯と生活保護世帯で中学生および高校生世代(未進学者・中退者)がいる家庭に対し、支援員が親子の進学意識を高め、高校進学に向けたカウンセリング等の支援も行なっています。さらには大阪市不登校児童通所事業として不登校等の問題を抱える小・中学生を対象に安心して過ごせる通所ルームを設け集団活動や体験活動の機会を提供し、再登校等の支援を行う「サテライト住吉」の運営も受託しています。
それ以外にも、地域の子育て支援事業の場として、3歳未満の子どもと保護者が安心して過ごせる場所「つどいの広場(ゆう、はる、こころ、さんぽ)」の4拠点の運営をされています。親子でいつでも気軽に立ち寄って、うちとけた雰囲気の中でおもちゃや絵本で遊んだり、おしゃべりしたり、スタッフに子育ての相談もしていただけます。子どもの育ちと子育て家庭を応援し、地域の中でこどもも大人もほっとできる居場所をめざしておられます。
このように様々な活動をされている「関西こども文化協会」ですが、最後に蔦田さんからは、こどもも親も嫌な事、辛い事、苦しい事があってもひとりで抱え込まないでほしい。絶対に相談してほしい、とのお言葉がありました。相談さえしてくれればどんな事でも私たちが必ず悩みを聞き、力になります、と力強く仰っていました。
そして今日お越しいただいた皆様には「関西こども文化協会」の事をもっと知っていただき、そして友人知人の方にもこういった活動について広めて頂ければ嬉しいです。
また、今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日も、たくさんのご来場、ありがとうございました。