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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人プール・ボランティア>を開催しました!

2023.09.23

本日、阪急うめだ本店の9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「認定NPO法人プール・ボランティア」の事務局長の織田智子さんにお越しいただき、お話を伺いました。


「障害者も健常者も同じようにプールを楽しめる社会の実現」が団体の目標であり、「すべての人に泳ぐよろこびを」テーマに掲げ、障害を持っているこどもたちや高齢者にも楽しく、そして安全性に配慮して、マンツーマンでの水泳体験を提供されています。1999年に活動を始められてから今年で25年目になるそうです。


スポーツ庁の世論調査によると障害者の方は健常者比べ、運動する機会を持てない状況が多くあり、その割合は一般成人に比べ2.2倍にもなっているそうです。その理由として、指導者や同伴者がいない事や障害者自身が周囲の目が気になったり、他人に迷惑をかけたり施設への入場を拒否されるのではないかとの不安を持ったりして積極的に参加する事ができないことがあるそうです。


そのような中、プール・ボランティアでは様々な障害をお持ちのこどもたちを受け入れ、プール専用の車椅子や身体障害者用浮き具を使用するなど、それぞれに合わせたメニューを提供しています。障害のあるこどもたちや高齢者にとってプールで行う運動は、リハビリにもなり、また新しい機能の獲得にもつながります。その上、水中で自由に動くことの楽しさがわかってくると、だれもがどんどん前向きな気持ちになるようです。


団体では楽しく水泳を行ってもらうため、色々な工夫をしています。以前から使用のプール用車イスに加え、もっと手軽にプールへ入る事が出来るように、身体が沈みこむプール専用浮き具「うきうきくん」まで独自に開発され、楽しく安全なリハビリに役立てています。

また、見た目ではわかりにくい病気を持っている方のために、赤地に白抜きサインのヘルプマーク使ったオリジナルスイムキャップを無料配布中。プールでこのマークの付いたスイムキャップを被っていれば、周りの人が気づき配慮してもらうことも可能です。これも経験から必要なものを開発するオリジナルのアイデアだそうです。ご希望の方はプール・ボランティアさんのHPから申し込めるそうです。

プール・ボランティアは2024年2月25日(日)に実施される大阪マラソンで、寄付先団体に採択されており、こどもたちを応援するためにチャリティーランナーとしてが走る事ができるそうです。是非皆様のご参加をお待ちしております。

そして今回はプールボランティアで水泳を楽しんでいる11才のしんたろう君にもお話を伺いました。しんたろう君は生まれた時から左足が義足での生活をされています。お母さまがHPでプールボランティアの事を知ったのがきっかけで本格的に水泳を始められたそうです。最初はすごく緊張の連続だったそうですが今ではバタフライで25mは軽く泳ぐ事ができるそうです!!! 泳ぐ姿の写真では、まるで日本代表スイマーの様です。会場には200名を超える方々がおられましたが、しんたろう君は、堂々としっかり受け答えしてくれました。バタフライができるまでになった自信が、しんたろう君のお話ぶりにつながっている様子でした。今回はしんたろう君のお母さん、お父さん、妹さんにもご登壇いただき、水泳と出会って成長したしんたろう君を頼もしく思われている気持ちを聞かせていただきました。みなさま、ありがとうございました!そんなしんたろう君の将来の夢はバスケットボールを楽しみたい、との事。今は近場に義足でも参加しやすいバスケットチームは無いそうですが、将来そんなチームができるといいですね。

プール・ボランティアでは、現在、高校生から80代の高齢の方まで幅広く220名のボランティアさんが活躍されているのですが、コロナ禍の影響もあり、ボランティアに参加しにくい状況の方も多く、まだまだボランティアの数が足りないそうです。ひとまず、見学だけでもお越しいただき、声をかけてくださるととっても嬉しい、と織田さん。“ひと肌、脱いでも良いよ”という方は、ぜひ、お気軽にプール・ボランティアまでご連絡ください。


今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

本日もたくさんのご来場、ありがとうございました。