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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人しぶたね>を開催しました!

2024.01.13

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場からお届けしましたチャリティートークイベントはNPO法人しぶたねの清田悠代さんと“きょうだい”のヒーロー“シブレッド”にお越しいただきました。

しぶたねは、小児がんや心臓病など命をおびやかしたり、一生付き合っていかないといけないような病気をもつこどもたち本人ではなく、そのきょうだいを支援する団体です。こどもが病気になると、保護者は病気のこどものケアを優先せざるをえないことが多くなります。そして病気のこどもと親御さんに周りの目は行きがちです。すると、そのきょうだいたちはとてもさびしい気持ちになる事があるそうです。団体ではそのようなこどもたちを支援する活動を行っています。代表の清田さんには団体設立の経緯や現在の活動についてお話いただきました。また、こどもたちのヒーロー“シブレッド”は、オリジナルステッカーを配りながら楽しく盛り上げてくれました。

清田さんが団体を立ち上げたきっかけは、清田さんが中学生の時、4つ年下の弟さんが心臓病で入院されていました。その病院へ行くと廊下で2~3歳の小さなこどもたちが泣いてお母さんを呼びながら何時間も過ごしている状況を目の当たりにされたそうです。この小さなこどもたちが毎日泣いていて、でも大人が誰も声をかけたり横に座ってくれることもない。この状況をなんとかしてあげたい、なんとかしないといけないという事を中学生なりに思ったことが活動の原点になっているそうです。

しぶねたの「しぶ」は英語で「シブリング(sibling:きょうだい)の「しぶ」とのこと。性別に関係なくきょうだいを表現する言葉です。そんなきょうだいたちを応援する仕組みが、どんどん増えるように、その「たね」を蒔いていこうとの思いでしぶたねは生まれました。病気のこどものきょうだいの中には、自分の兄弟姉妹に何が起こっているのかわからなくて不安な子、病気になっている自分のきょうだいに注目が集まる中で、自分は病気のきょうだいより価値がないこどもなんだと感じている子、「誰も自分を見てくれない」「私はいらない子なんだ・・・」など、いろんな気持ちを抱えてしまうことがあるそうです。

そこで、しぶたねでは、同じ立場のきょうだいたちが出会う場の提供や一緒にあそぶ活動、病院の待合室できょうだいたちと話やゲームをする活動を行っています。また、webできょうだいたちが毎週金曜日のよる8時に集まってシブレッドと一緒に遊んだりするイベントも継続しています。


そんな活動をみなさんに知ってもらうため、4月の10日は「きょうだいの日」に制定され、『シブリングデー』と言うそうです。みなさん、覚えておいてくださいね。


また、きょうだいさんの1週間のおわりに、シブレッドが「おやすみ」と「きょうもありがとう」をいえたらいいな、の、ちいさくてゆるいzoom企画を2020年のゴールデンウィークから続けています。金曜日の20時から30分間、zoomをつなぐと、ただシブレッドと理事長たねこさんが部屋にいて、部屋に来てくれたみんなでゆるく自己紹介したり、今週はどうだったー?と話したり、だれかのお悩みにみんなで答えたり、簡単なゲームであそんだりしています。


更に、きょうだいたちが、さびしいとき、ひとりきりだと思うときに、たくさんの人から注がれている愛情を感じることができるものを渡してあげたいと『きょうだいさんのための本』を制作し、配布する活動もされています。『きょうだいさんのための本』はしぶたねのHPからダウンロードも出来ます。

団体では、病気や障害のあるこどものきょうだいの気持ちについての知識をもち、サポートする応援団であるシブリングサポーターを増やし、「つながり」、「きょうだい支援」の輪を広げることを目的に、2016年11月から各地で研修ワークショップも開催されています。


最後に清田さんからは、病気や障害のこどもがいる時に、その横にいるきょうだいたちも、もしかしたらしんどい思いをしているかもしれないなと想像してくれる人が一人でも増えると、ありがたいです。そして今日このお話を聞いていただけた事でまた世界がきょうだいにとって一つ優しくなれた事が嬉しいですと言われていました。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。チャリティーの輪が少しづつ広がってきています。