土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人おおさかこども多文化センター>を開催しました!
2024.01.20本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「NPO法人おおさかこども多文化センター」の村上さんにお越しいただき、お話を伺いました。
NPO法人おおさかこども多文化センターは2011年2月に設立し、外国にルーツをもつこどもを対象に日本語・母語教育の支援を行うために、異なる言語、文化を持つ人々がお互いを尊重し、共に暮らしていける共生型社会をめざして活動されています。
親の国際結婚やお仕事の都合などで来日し、日本語ができないまま日本で状態で暮らすこどもたちがたくさんいます。例えば大阪府内の小・中・高校には外国籍のこどもたちが約8,900名(2023年大阪府教育庁調査)も通っています。言語の種類もさまざまで、37種類もの母語があり、学校教育の中では、全ての言語への支援が困難です。日本語ができないために、学校の授業についていけなかったり、中にはトイレに行きたくても「トイレに行きたい」という表現ができず、困ってしまうこどもたちもいるようです。日本人は中学校までの義務教育は当然のように受けられますが、外国人には適用されないそうです。そして希望して日本の学校へ通ったとしても言葉の壁など様々な困難があり、友達や先生とコミュニケーションがとりにくいことなどから学校を辞めてしまうことも多くあるそうです。
そんな中、「おおさかこども多文化センター」では外国から来たこどもたちへの日本語教育支援や学習のお手伝いを行っています。また「サタデークラス」といって外国にルーツを持つこどもたちへの学習支援を行うボランティアによる教室を毎週土曜日に開催したり、さらには、いろんな国の絵本を紹介し、さまざまな文化に触れる絵本の読み聞かせイベントなども開催するなど、幅広い活動を行っています。
今回のトークイベントでは、世界中の人と人とのつながりの中で、何かが創造され、作り上げられ、そして多様性を認め合う豊かで平和な世界につなげていこう、という思いを込めた『てんとてん』という紙芝居(多言語電子絵本は11言語に対応)を、おおさかこども多文化センターの小川さんと日本に30年以上住まわれているという翟(テキ)さんによって、日本語と中国語の交互での読み聞かせを披露していただきました。
村上さんは、コロナが落ち着いて、また外国人の方がたくさん日本を訪れるようになりました。学校、職場、身近な地域で、慣れない日本(語)での環境の中で孤立してしまう場合もあります。そんな時、彼ら彼女らの母語ではなく「ありがとう」「こんにちは」といった簡単な日本語で挨拶やお声掛けをするだけでも、人との距離感・壁は無くすことができます、と言われていました。
そして最後は百貨店で開催中のバレンタイン博覧会にちなんで翟(テキ)さんにバレンタインデーは中国語でなんと言うのかを教えたいただきました。
「チンレンジエ」と言うそうです。「大切な人を思う日」「バレンタインデーおめでとう!」といった意味合いだそうです。こういった単語を覚えることでも、いろんな国の人との距離が縮まりますね。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。