土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人西成チャイルド・ケア・センター>を開催しました!
2024.06.01本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人西成チャイルド・ケア・センター代表理事の川辺康子さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。
貧困や虐待のことはニュースで聞くことがあるので何となくしっているけれど、遠くの誰かのお話と思っている方もおおおいかもしれません。でも、そのようなこどもたちは、私たちの身近にも実は暮らしています。こども食堂はそんなこどもたちが安心して過ごせる「居場所」をつくる活動です。
西成チャイルド・ケア・センターは「食事」を通じてこどもたちが安心して過ごすことのできる「居場所づくり」として始まり今年で13年目になるそうです。最初はこども食堂という言葉もなく、こどもが集まる「遊びの広場」として2010年に始められたそうです。その時集まってきたこどもたちは、夕方になるとお腹を空かして、いらだつことが多く、ケンカも多かったそうです。「それじゃ、一緒に晩御飯たべよっか!」ということがきっかけだったそうです。
「こどもが笑顔になると、大人も笑顔になる。」
今では、こども食堂と呼ばれている取組みは国内に現在9,000ヵ所以上、大阪府下でも700ヵ所以上あるといわれていて毎年増えづつけているようです。
西成チャイルド・ケア・センターでは「にしなり☆こども食堂」の運営だけではなく、ボランティアの学生さんが食事の前に宿題を一緒にやってくれる学習支援や食育の一環としての農業体験、泊まりでキャンプに出掛けるなど、様々な取り組みを継続されています。
子育ては、どんな親でも不安になるものです。ましてやひとり親で働きながら子育てをするのは本当に大変な事です。厚生労働省の資料によると大阪市、なかでも西成区は、ひとり親家庭、特に母子世帯の割合が他の地域よりも多いそうです。川辺さんは一刻も早くこどもたちやお母さんたちをつながりのなかで支えていく必要がある、との思いで「みんながお互いを支え合える場所」として、2022年9月18日、「にしなり★つながりの家」を完成させました。そこは、地域の中で孤立していたり、あたりまえの日常をあたりまえに過ごす事が出来ない人が、あたりまえの日常を取り戻していけるきっかけ作りができる場所を目指しているそうです。
最近は100人を超えるこどもたちが集まるのも珍しくなく、直近ではなんと新記録となる153人ものこどもたちが集まってくれたそうです。結果、大量の食材が必要になり、お米だと一週間に30kg(一日に七升)以上無くなるそうです。こどもたちがたくさん集まり、にぎやかで楽しいひとときをみんなで過ごすことができるのですが、食材の手配がとっても大変だそうです。お米や缶詰などの保存食品はもちろん、野菜や果物などの生鮮食料品の寄付も本当にありがたいとの事です。みなさま、応援よろしくお願いします。詳しくはHPをご覧ください。
西成チャイルド・ケア・センターでボランティアをされている井上さんが、会場に座って川辺さんのインタビューをご覧になっておられたので、突然ですがインタビューさせていただきました。井上さんは自分に時間ができた時、こどもたちのために自分のやれることで協力したいとの素朴な思いでボランティアを始められ、7年目になるそうです。今ではこどもたちから「ただいま」「ごちそうさま」「ありがとう」と言ってくれることも増えて、とっても嬉しい気持ちになるので、自然とボランティアが続いています、と言われていました。
最後に川辺さんからは、こども食堂を通じてみんなが幸せになれる社会を作っていきたい、そして「こども食堂」のことをもっと多くの方に知っていただくことが、こどもたちの支援につながるので是非お友達、ご家族で話題にして広めていってほしいと仰っていました。そしてH2Oサンタの活動を通じて西成チャイルド・ケア・センターの事を初めて知った方がたくさんおられ、そんな方がボランティアに参加してくださることもあるので、本当にありがたい事です、とのうれしいコメントをいただきました。
また団体では継続的にボランティアさんを募集しておられます。特別な技術などは必要なし。自分にできることならなんでもOK!お皿洗いでも、料理のお手伝いでも、こどもに勉強を教えてあげる事でも、「音読」の宿題を聞いてあげるだけでもOKとのこと。みなさまも、ぜひご参加を。川辺さんのところでも、みなさんの地域のこども食堂の応援でも構いません。どうぞよろしくお願いします。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました!
本日もご来場いただき、ありがとうございました。