土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<社会福祉法人日本ライトハウス>を開催しました!
2024.08.31本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、社会福祉法人日本ライトハウス盲導犬訓練所の鶴保さんとデモンストレーション犬のウェルナちゃんに登場していただき、お話をお伺いしました。
ー自然豊かな環境の中で伸び伸びとー
日本ライトハウス盲導犬訓練所は南河内郡千早赤坂村という大阪府郊外の自然豊かなゆったりとした環境の中に施設があり、広い敷地内で盲導犬の育成をされています。たくさんのワンちゃんをいっしょに育成するには、自然豊かな広い環境がいいようです。鶴保さんによると盲導犬はお利口さんなことはもちろん、どこでもリラックスできる落ち着いた性格が大切だそうです。
全国にはこのような訓練所は11箇所あるそうですが、盲導犬は全国で約800頭しかいないそうです。盲導犬とのくらしを希望されている方は2,000~3,000人以上ともいわれており、まだまだ不足しているのが現実だそうです。
団体では年間約20頭の盲導犬育成計画があるそうです。しかし20頭の盲導犬をデビューさせるためには、たくさんの犬たちを常時、保有しなければならず、盲導犬の訓練のための施設の維持費など、1頭の盲導犬の育成には500万円以上かかるそうです。そしてその多く(70~80%以上)はみなさまからの寄付で支えられているとの事です。
本日は、実際の訓練の一部を見せていただきました。いろんなことができる盲導犬ですが、訓練に厳しさは全くありませんでした。訓練犬の小さな動き(仕草)をほめて、人間と遊ぶこと、かかわることが楽しいことと認識させ、人間とのつながりを深めることからスタートするようです。ゆったりとくつろいでいたウェルナちゃんも、訓練が始まるとしっぽフリフリで、階段の上り下りなど、訓練をとっても喜んで楽しんでいることがよく分かりました。
私たちが街を歩いていて盲導犬を見かけたらどうすればいいのでしょうか?お仕事中の盲導犬は「ハーネス」という胴輪を付けています。ハーネスを通じて盲導犬の動きが利用者に伝わり、安全に歩く事が出来ます。盲導犬はとってもかわいいので、声をかけたくなりますが、盲導犬は人間が好きなこともあり、声の方にひかれる可能性もあります。すると、ハーネスを持った利用者に危険がおよぶかもしれません。健常者が街中で盲導犬を見かけたら、盲導犬はお仕事中なので触らずに優しく温かく見守って無視をし、利用者に「何かお手伝いしましょうか?」などのお声掛けをして、お手伝いすると良いそうです。また、盲導犬(犬)の目は色の見分けがつかないので、信号では利用者が周りの音を聞いて、進んで大丈夫か判断するそうです。みんなが交通ルールを守ることは当然ですが信号が青に変わったら盲導犬の利用者にお声がけをするか、恥ずかしければ、大きめの独り言で「青になったから進もう」でも良いそうです。たくさんの人のちょっとずつの気持ちが集まるといいですね。
盲導犬の訓練を受けるまでの仔犬は生まれてから1年程度パピーウォーカー(一般家庭のボランティア)さんのお宅で育ちます。そこではトイレトレーニングをはじめとして人間社会で生活するための基本的なルールを学びます。そして家族の一員としてたっぷりの愛情がパピーウォーカーから注がれ、仔犬たちはどんどん人間を好きになり、人間に対しての信頼感も生まれていきます。しかしながら現在、仔犬を育てるパピーウォーカーさんが不足しているそうです。少しでも興味がある方、もっと詳しく知りたい方は気軽に問合せてみてください。
本日は午前中からチャリティーガイド前で、たくさんのワンちゃんたちがスタッフさんと一緒に募金活動のお手伝いをしてくれました。ワンちゃん好きな方や小さなこどもたちもスタッフのお話を熱心に聞いたり、質問をしたり、またハーネスを外した(盲導犬としてのお仕事中ではない状態)ワンちゃんを撫でるなどして直接、盲導犬を身近に感じていただき、募金の協力とともに温かい応援もたくさんいただきました。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。