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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人子どもセンターぬっく>を開催しました!

2024.10.12

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントは、「NPO法人子どもセンターぬっく」の森本さんにお越しいただき、お話を伺いました。

「子どもセンターぬっく」は、2015年に設立されたNPO法人で、子どもシェルター(避難所)「ぬっくハウス」を運営しています。こどもたちにぬくもりのある生活を、との思いで名づけられたこの「ぬっくハウス」は、保護者からの虐待や経済的搾取(アルバイトをしても保護者にお金を取られる)などによって家に帰ることができず、 今夜眠るところがないなど、居場所をなくし、心も身体も傷ついているこどもたちのため、身体を休め、心を癒せる生活の場として一時的に受け入れる施設(緊急避難場所)になっています。


大阪府は全国的に見ても児童虐待数が多いそうです。児童虐待対応件数も依然として高水準で推移しており、その深刻さは増すばかりです。貧困や虐待、養育放棄などにより、家庭で安心して暮らすことができず、心身ともに傷ついているこどもたちのために、森本さんは、弁護士として、そして一人の人間として、このような状況にあるこどもたちが、より良い未来を築けるよう、その権利を保障するための活動を始められました。

そんな中、「子どもセンターぬっく」では、家庭的な温かさを求めるこどもたちに、居場所となる「子どもシェルター」や「自立支援ホーム」を提供しています。安心して帰ることができる家がなく、夜遅くまで繁華街をさまようこどもたちは少なくありません。特に、虐待件数が多い大阪では、2016年3月までは、こうしたこどもたちを一時的に受け入れる施設がありませんでした。2016年4月に「ぬっくハウス」が開設され、大阪で初めてこどもたちの受け入れが始まり、2024年9月現在、累計入居者数は183名に達しています。

「ぬっくハウス」ではおおむね15~20歳の女性を対象とし、入居期間は数日から2か月程度です。一人ひとりに個室を用意し、入居者が安心して過ごせるよう、スタッフやボランティアが常駐して、衣食住を提供しています。また一人ひとりにこども担当弁護士(コタン)がつき、スタッフや児童相談所職員と連携を取りながら、こどもたちに寄り添い、個々の問題について話し合い、将来自立して生活できるよう支援しています。


こどもシェルター「ぬっくハウス」では、およそ2~3か月間の入居が基本ですが、退所後のこどもたちのフォローも行っています。心身共に傷ついたこどもが一人で自立することは容易ではありません。そこで、2020年4月に女子専用の自立支援ホーム「Re-Co(りこ)」、2023年12月には男子専用の「Ma-Co(まこ)」を開設しました。これらの自立支援ホームは、家庭にいられなくなったこどもたちが、仕事や学校に通いながら、自立に向けて生活する場所です。ぬっくハウスと同様に、一人ひとりにこども担当弁護士(コタン)がつき、スタッフとともに生活リズムの確立、貯金、家事や金銭管理、対人スキルの習得などを支援し、経済的・精神的な自立を目指しています。

このようなこども支援を行っている「ぬっく」ですが、ぬっくハウスやRe-Coを巣立ったこどもたちからはたくさんの感謝の声が寄せられています。例えば「ぬっくに入って自立ができて良かった」「安心して眠ることができ心が休まった」「不安な事があっても背中を押してくた」「最後まで見捨てることなく自分と向き合ってくれた」「Re-Coをでてからも色々な支援をしてくれてありがたい」等々です。入居した当初は不安や怖さなどの感情で頭がいっぱいだったこどもたちも、無事に施設を出た後は元気に独り立ちするそうです。


ところで団体では、こどもたちのために個人や企業などからの温かいご支援を受け付けています。寄付はもちろんのこと、使わない衣類、食器、雑貨などの無償提供、「ぬっくハウス」や「Re-Co」「Ma-Co」を退居したこどもたちが、生活するための賃貸物件の提供、就労体験の提供など、あるいは調理や掃除などのボランティアなど、さまざまな形で応援することができます。特にこどもたちの毎日のごはんを用意してくださる方を大募集されているそうです。栄養士の資格など特別なことは必要ありません。日々の普通の「晩ごはん」などがあれば良いそうです。現在は70代の方もおられるそうです。おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんのごはんを用意している感じですね。募集の詳しくは団体のホームページをご覧ください。

もっと詳しく「ぬっく」のことを知りたい方は、12月8日(日)の午後に大阪駅前第2ビルでシンポジウム開催されますので、是非ご参加くださいませ。

最後に森本さんは「もし皆さんの周りで、不器用に生きているこどもたちがいても、決してそうなりたくてなったんじゃない、何か理由があってそうなってしまっている状況なので、少しそういう想いをもって温かい声かけをしてあげてください。そうすることでこどもたちももっと生きやすくなっていくと思うので、ぜひお願いします。そして『子どもセンターぬっく』のこういった活動についてもっと知っていただき、応援していただくのはもちろんのこと、友人知人の方へ広めて頂ければ嬉しいです」と呼びかけておられました。

NPO法人子どもセンターぬっくホームページ

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もたくさんの方にご来店いただきましてありがとうございました。