土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人つなご>を開催しました!
2024.11.16本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには、NPO法人つなごより国富さん、武部さんにお越しいただき、お話を伺いしました。
NPO法人つなごは、兵庫県初のこどもシェルター(避難所)「こころんハウス」を2017年9月から運営されています。そこは、今夜帰るところがない、でも行くところがないという、おおむね15歳から20歳くらいの少女たちに一時的に安全で安心できる居場所を提供し、受け入れる施設です。24時間体制で女性スタッフとボランティアがサポートしています。少女たちには鍵つきの個室が与えられ、食費など生活費は無料です。本人が新しい生活へ旅立つ気持ちが芽生えるまで、そこで安心して暮らすことが出来ます。おおむね数週間~数か月程度を目安としています。
全国での児童相談所の虐待対応件数は、2020年は約20万5千件と過去最多を記録しました。虐待を受けたこどもたちは、児童養護施設や一時保護所等に預けられることが多いのですが、これらの施設が満室であったり、集団行動に馴染めなかったりするケースがありあます。そんな場合に、こころとからだをゆっくりと休ませることができる場所として「こころんハウス」は誕生しました。
「こころんハウス」に入所する際には、こころんハウスルールが三つあります。
①携帯電話は使えません。②1人で外出することはできません。③友達などは施設に入ってもらうことはできません。これらのルールは入所者の安全確保を最優先に考えたものです。一旦外の世界と離れ、新しい生活をスタートしてもらうための最低限のルールです。(この他にもルールはあります)そして、各入所者にはこども担当弁護士(コタン)が一人ずつつきます。コタンを中心に、法律、医療、心理、福祉、保健、教育などの専門家が連携し、こどもたちが抱える問題に多角的に取り組み、解決を図ります。こどもたちの気持ちに寄り添いながら、次のステップへ進むための支援を行います。
このような活動を行っている「こころんハウス」は、開設から7年が経ちました。より良い施設を目指し、様々な支援を求めています。ご寄付はもちろん、ハウスでの料理作りやお話相手、外出時の付き添いなど様々な形のボランティアでもご支援いただけます。
さらに、2020年5月には自立援助ホーム「はるるんハウス」を開設しました。「はるるんハウス」は、原則15歳から20歳までの女性たちが働きながら寮費を払って生活する家です。こどもシェルターや施設を出た後、いきなりの一人暮らしは不安がつきものです。そこで、一人暮らしに向けて準備をしていくための場所が自立援助ホーム「はるるんハウス」です。こちらも24時間365日スタッフが常駐し、自立のためのサポートを行ったり、悩みの相談に応じています。
お二人がこの活動に参加されたきっかけについて伺いました。国富さんは、弁護士を始めたころ、少年犯罪などを経験し、こどもの権利に興味を持っているタイミングで、つなご設立のお話があったので参加を決められたそうです。また、武部さんは弁護士になる前に別の職業に就かれていました。弁護士を目指してロースクールに通っていた頃、つなごのボランティア募集を見かけ、興味を持ちましたが、弁護士の勉強に集中するため、一旦諦めたそうです。その後、弁護士として働き始めてから、つなごの活動に加わったそうです。
最後に、お二人から会場の皆様へメッセージをいただきました。「シェルターの存在はまだあまり知られていません。お友達やご家族に、つなごのようなシェルターがあることを教えてあげてください。SNSで情報を拡散していただくことも、大きな力になります。そうすることで、支援が集まり、支援を必要としている少女たちに情報が届き、救われる少女がいるかもしれません。ぜひ、皆様のご協力をお願いします。」
また、今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
クイズにお答えいただいた際に「今日のお話にはとても心が動きました。すばらしい活動と思います。私も情報拡散します。是非続けて下さい。少女たちを救ってあげてください。応援します!」と、ありがたい応援のお言葉もいただきました。
本日もご来場ありがとうございました。