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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人日本サービスドッグ協会>を開催しました!

2024.11.23

本日のチャリティートークイベントは、阪急うめだ本店9階祝祭広場から「NPO法人日本サービスドッグ協会」理事長の谷口さんと盲導犬パートナー“レフ”くんにご来場いただき、日頃の活動についてお話をお伺いしました。


障害を持つ人々をいろんな場面で助けてくれる補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は、2歳ごろから活躍を始め10歳前後でお仕事を引退します。人間と同じように視力や聴力、足腰などが弱ってくるためです。日本サービスドッグ協会は2003年に設立し、人間を助けてくれたワンちゃんたちを今度は人間が助けようという思いで設立されました。
引退補助犬と暮らしてくれるボランティアさんを探したり、ボランティアさんが安心して引退補助犬と暮らせるよう幅広く支援活動を行っています。補助犬とは障害者の目・耳・手足の代わりになるよう訓練を受けた犬のことで、2024年4月1日現在、盲導犬796頭、介助犬59頭、聴導犬53頭が活躍しています。


谷口さんご自身は40代後半に難病で失明され、盲導犬との生活が始まったそうです。視力が落ちるにつれ、次第に引きこもりがちになっていかれたそうですが、そのような失意の中、初代の盲導犬「サファイヤ」くんをお迎えしたことで、その後の人生を180度変えてくれたそうです。谷口さんは盲導犬と外出するようになり、精神的に立ち直ることができ、さらに再び自由を感じられるようになったことで、盲導犬にとても感謝したそうです。そして「盲導犬は仕事を引退した後はどうなるんだろうか?」と考え、さまざまなことを調べられました。引退補助犬はボランティアに引き取られることが分かったのですが、引退補助犬の育成に対して行政からの補助はなく、安心して“老後”を過ごせる環境が整っていなかったようです。そこで谷口さんは今度はご自身が世話になった引退補助犬へ恩返しをしたいという思いで、ワンちゃんたちが安心して過ごせる環境を整えようと活動を始められ、今年で22年目を迎えるそうです。


補助犬も一般の犬と同じで10歳を超え老いてくると足腰や目が弱ってきます。安全面を考慮して早めに引退し、その後はボランティアさんに引取られていきます。ワンちゃんも人間と同じで、歳を取れば獣医さんに診てもらったり、また介護が必要な場合、介護用品や歩行などのための補助器具も必要になってきます。病院にかかると医療費は高額です。特に大型犬の場合は、腫瘍などが発生しやすいという特徴もあるそうです。また、ワンちゃんが使う紙オムツやマットなどの介護用品も安くはありません。面倒を見てくださる引退犬ボランティアの方の経済的負担が大きくなってしまうという課題があり、個人で購入するにはあまりに負担が大きくなり、お世話を断念することも少なくないそうです。


そこで日本サービスドッグ協会では、引退補助犬を引き取ってお世話してくださるボランティアさんの負担を少しでも軽くするために引退補助犬の介護を支援する一般支援金の支給や高額医療費支援金の支給と医療費・介護費等の経済的な支援をされています。また現在、団体では、人と同様に引退補犬の第二の人生を豊かなものにするため様々な分野でボランティアを募集しているとの事。ワンちゃんのシャンプーのお手伝いや、手芸で製作するワンちゃんのケアグッズ作り、街頭募金やカレンダー作成のお手伝いなど色々な分野のボランティアさんを募集されています。また紙オムツのお試しセットやペットシーツ、タオル、毛布など介護用品を無料で支給しているほか、足腰をサポートするアシストバンドやサポーター、プロテクターなど補助具の貸し出しも無料で行っており、様々な形で引退補助犬のその後の暮らしをサポートされています。そしてこれらの活動費はほとんど皆様からの寄付でまかなわれているそうです。


2018年3月10日。15周年記念の慰霊碑を奈良県の葛城市に協会設立15周年記念事業として『引退補助犬慰霊碑』建立されました。補助を必要としている人間のために本当に一生懸命に貢献してきたワンちゃんたちが生命を全うした後、兄弟たちとともに一緒に眠らせてあげたいという思いからだったそうです。


また、本日は2024年7月よりニュージーランド在住で絵日記ブロガーのマーティンゆうさんが来日されて、2025年度版の「引退補助犬支援チャリティーカレンダー」をご紹介いただきながら、イラストを手掛けることになったきっかけもお話いただきました。「日本サービスドッグ協会さんから、アプローチをしてもらってチャリティーグッズを手掛けることになりました。私自身もラブラドールが好きで今も飼っています。ラブラドールに人生を変えてもらった。自分の人生への影響力はとてつもなく、自分が描く絵でラブラドールを支えることができれば」と思ているそうです。

最後に谷口さんからは、引退したワンちゃんのために、このような活動をしている団体があることを広く知っていただき、引退犬支援の活動がこれからももっと広まっていくと嬉しいですと仰っていました。もしで街で盲導犬を見かけたら、「優しく見守る=思いやりの無視」をしてほしい。迷っている盲導犬がいたら、”何かお手伝いすることはないですか?”と声を掛けてもらえると助かります」とおっしゃいました。犬が好きな方、引退補助犬に興味を持たれた方は是非ともパンフレットやHPから応募をお願いいたします。


午前中からチャリティーガイド前では盲導犬”レフ”くんを含め、たくさんのワンちゃんたちが、募金活動のお手伝いをしてくれました。こどもさんや犬好きの方がスタッフさんのお話を熱心に聞いたりワンちゃんたちと直接ふれあったりして、たくさんの方に募金へのご協力をいただきました。

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今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もご来場ありがとうございました。