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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<小さないのちのドア>を開催しました!

2024.10.26

本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「公益社団法人小さないのちドア」の西尾和子さんにお越しいただき、お話を伺いました。


公益社団法人小さないのちのドアは、永原郁子さんが長年地域での出産に携わってこられた経験から、思いがけない妊娠や、出産しても育てられずに悩む女性たちの助けになりたいと、2018年9月に設立されました。神戸市北区にあるマナ助産院の院長も務める永原さんは、他では珍しい来所にも対応する「誰でも24時間相談できる窓口」を開設し、助産師さんや保健師さんが相談に応じています。相談内容は秘密厳守で、電話や来所、LINEやメールなど、どんな方法でも相談できます。団体には年間約5,000件の相談が寄せられる、とのこと。悩み事があるときって、夜中に深く考えてしまうことも多いですよね。相談も夜間が多いために、24時間体制で20名のスタッフが窓口として活動されているそうです。

「女性たちが抱える悩みはさまざま」

「女性たちが抱える悩みはさまざまです。思いがけない妊娠で途方に暮れている、中絶を迷っている、病院に行けない、育てられない、お金もなく住むところもない、家族に反対されて家を追い出され孤立している、誰にも相談できずにいる、赤ちゃんを虐待してしまうのではないかと不安を感じている、生きる希望を失っているなど、妊娠・出産・育児に関する悩みは多岐にわたります。」

行政の支援を受けることで、福祉や医療の充実が期待できます。しかし、予期せぬ妊娠に悩む妊婦さんが、周囲に相談できずに孤立してしまうケースは少なくありません。SOSを出すことができない背景には、人間関係のもつれ、虐待、貧困など、家庭のさまざまな問題が複雑に絡み合っていることがあります。

こうした状況下では、妊娠中に医療機関を一度も受診せずに過ごす女性や、出産後に子どもを無戸籍のまま育てるケースもあります。

「救ってくれる制度もなく、住む場所も、頼る人もいない。誰にも助けを求めることができず、一人で悩み苦しみ、お金もなく行き場を失っている妊婦さんがいます。もし、安心して安全な場所で暮らせる場所があれば、守ることができる命があります。」

今日という一日を無事に乗り越えられるかどうかの瀬戸際に立たされている妊婦さんが後を絶たないという現実から、行き場のない妊婦さんのための居場所として、産後も安心して過ごせる場所として、女性たちの生活基盤を支えるマタニティーホーム「Musubi」が2020年12月に開設されました。「人と人が、人と社会が、そしてまた親子の絆が『結ばれる』場所になりたい」という思いが込められています。居場所のない女性たちが安全に安心して過ごせる【医・居】【食・職】【住・充】をサポートしています。

「I will be with you. I will never leave you nor forsake you.」という言葉が示すように、「私たちはあなたとともにいます。決してあなたを見捨てたり、見放したりしません。」という想いを胸に、医食住のサポートだけでなく、心の充実に繋がるような支援を行っています。

マタニティーホーム「Musubi」では24時間365日相談窓口の開設、安全に安心して過ごせるお部屋の提供はもちろんのこと、行政や病院とのパイプづくりや同行支援、性教育、バランスの取れた食事の提供、就労応援、勉強のサポート、女の子居場所プロジェクトなどを行っています。


最後に西尾さんより、ボランティアのお誘いがありました。「助産師などの資格がない一般の方でも、活動のチラシ配りをお手伝いいただくなど、小さなことからご協力いただけます。そうした一人ひとりの行動が、ちいさな命を救うことにつながります。また、周囲で悩んでいる女性がいらっしゃったら、プライドを傷つけてしまうのではないか、お節介ではないか、と遠慮せずに声をかけてあげてください。それがきっかけで、ちいさな命を救えるかもしれません。そして、今日ここで聞かれたことを、ご家族や友人の方々に伝えていただけると嬉しいです。」と、力強く話されていました。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もたくさんの方にご来場いただきましてありがとうございました。