土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン>を開催しました!
2024.12.14本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの藤井さんと、大学一年生のボランティア原元さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは貧困や児童労働からのこどもの解放を実現するため、開発途上国でさまざまな自立支援事業を展開している団体で、1999年に設立され今年で25年目を迎えます。団体名の「フリー」という文字は「こどもの権利を守り」、「こどもの可能性を引き出す」ことが大切だという考えに基づき、『国内外の貧困や差別からこどもをFree(自由)にする』。『「こどもには世界を変えられない」という考えからこどもをFree(自由)にする』。という二つの「Free」の実現をめざして活動をされています。
貧困にはさまざまな要因があり、多様な側面から支援事業などを行わなければ解決できません。団体では現在、日本国内はもちろん、フィリピン、ケニア、エクアドルなどさまざまな国で事業を実施しています。そして、貧困下で暮らす開発途上国の子どもとその家族が自立できるよう、さらにはこどもが継続して教育を受けられるよう、4つの分野を軸とした自立を応援するプログラムを実践し、持続可能なコミュニティづくりに取り組んでいます。具体的には「教育」「水」「保険」「収入向上」の4つの柱です。
学校の施設の充実にも取り組まれており、校舎と共に以前より課題になっていた小学校の「お手洗い(トイレ)の設置と修繕」も実施されています。トイレがないと、こどもたちは学校に通わなくなりそうです。日本に住んでいると、学校はもちろん街中の至るところにトイレがあり、当たり前と思っていますが、もしトイレがなかったら?と考えると改めて衛生環境の整備の重要性が認識されますね。きれいな校舎、衛生的な環境は学びのための基本ですね。
また、団体では、インドの貧困農村地域に住む子どもたちが教育を受けられるよう、母親の収入向上支援に力を入れています。具体的には「インドの女性にヤギを贈る生活支援活動」です。この地域では、貧困のために母親と一緒に子どもたちも働かなければいけない家庭が多くありました。こどもが安心して学校に通うことができるように、母親にヤギを無料で提供します。そして飼育の仕方を伝えることで、ヤギのオーナーになってもらい、家族のためにミルクを確保し、さらには子ヤギが生まれれば市場で高く売ることで収入を得ることができるようになるという仕組みです。食料を渡すだけだと、食べると終わりですが、ヤギの飼育であれば自立した暮らしができて継続的に生活が安定しますね。
日本国内でも教育現場などで国内外の社会問題を「自分ゴト」として、一人ひとりがアクションを起こせるチカラを育てるための教材を作成したり、出前授業などを全国規模で実施しています。授業の最初に「自分にも世界を変える、良くすることができると思う人?」と質問すると誰も手を上げないそうです。でも授業後は、何人かが「世界を自分たちで変えることができる!」と思うように変化するそうです。いろんな成功事例や、取り組み方のヒント、心の持ちようで人生はどうにでもなる!といったことが授業で伝わるのでしょうね。
藤井さんが今の活動を始めたきっかけを伺いました。学生の頃は社会貢献に興味はなかったそうです。ある時、たまたまネグレクト(育児放棄)を受けているこどもが「笑うという感情」を忘れてしまうという状況をテレビで観たそうです。そのとき、なぜか、この子らのために何かをしないといけない!と強く思ったそうです。そして、お友達に相談したところ、「人生一回だし、これまでやったことないことをやってみたら?」とのアドバイスがあり、たまたま開催されていた国際協力・交流のお祭りに行ってみて、ボランティア参加したのがきっかけでこの活動を始めたそうです。世界を変えるためには大きなことをしないといけないと思われがちですが、小さなきっかけから、人生が変わることもあるんですね。そして、今日はボランティア参加者の立場でご登壇いただいた原元さんはボランティア活動を始めて3年目。きっかけは、中学3年生の時にコロナ禍になり、全ての修学旅行や運動会など、すべてのイベントがなくなりショックだったそうです。そんな中、コロナで、両親を亡くしてしまうこどもたちがいることを知り「世界がヤバい!」と思い、叔母から「自分でも何かできることがあるんじゃない?」というアドバイスをもらい、現在に至るそうです。高校在学中、コロナ禍もやっと終わり、生徒会長をしていた際に模擬店をやって、集まったお金を寄付したことも、チョー楽しい体験だったようです。ご来場のみなさまの中にも藤井さんや原元さんのお話で、世界を変える一員!になられる方がおられれば嬉しいです!
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、たくさんの方へH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。そして、話を聞いてフリー・ザ・チルドレンの活動に共感していただき、パンフレットをください!という女性や、クイズに答えた後、H2Oサンタさんのバッジが欲しです!と言って下さった小学生など、今回も気持ちがほっこりしました。
本日もたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。