土曜日の午後はＨ２Ｏサンタ チャリティートークイベント＜一般社団法人ニュールック（new-look）＞を開催しました！

2024.12.07

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、一般社団法人ニュールック（new-look）代表理事の山口さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。

一般社団法人ニュールック（new-look)は、引きこもりや不登校、非行、経済的事情などさまざまな理由により高校を中退したり、また高等教育を受ける事ができなかった経験をした青少年やその可能性のある青少年たちに対して進学や就労などの支援を行い、社会復帰をサポートしている団体で、2013年5月に兵庫県西宮市で始まりました。現在は、そのメインの場所を奈良市に移して活動を続けています。

さまざまな理由で不登校や高校を中退してしまうこどもたちがいます。高校を中退する主な理由は友人、先輩、後輩などとの人間関係の悩みや、家庭の経済的な理由、また、勉強についていけないなど、さまざまなケースがあるそうです。中には中退後の人生が不安になり、自暴自棄になったり、非行に走ったりすることも・・・。

代表理事の山口さんは、new-lookを設立した頃、世の中には「中退したら人生終わり」という風潮がありました。中退というだけで、情報も得られず、または得ることを諦め、自分で自分をダメだと決め、限られた選択肢を進んでいく。その結果、「中退したら人生終わり」と言われるような道を進む人たちも大勢いました。それから10数年。不登校の数は激増する一方、通信制高校が一般化し高校中退する人は激減しました。一方で「通信制高校に進まない」もしくは「通信制高校でもダメだった」と新たな悩みを抱える若者もいます。new-lookではもちろん「高校中退」や「不登校」を主眼に置きながら活動を続けていきますが、「高校中退」や「不登校」のみを対象とした活動を行うということではありません。色んな属性の人たちを混ぜてその中でお互いに学び合う形が適当なのではないかと考えています。設立から10数年でいろいろと経験させてもらったこともあり、new-lookにできることの幅もかなり広くなりました。その知見をフルに活用して、「高校中退」「不登校」をはじめ、地域や日本中のすべての方々にとって意味のある場所を作っていきたいと思っているそうです。

団体ではそのような若者が、次の一歩を踏み出しやすくするために、進路相談や、高校卒業資格を取得するお手伝いをされています。高卒認定テストなどの説明や認定を取るコツなどを若者が調べやすいように、YouTube（new-lookちゃんねる）を配信したりしています。

今の活動をはじめたきっかけを伺ってみると、山口さんご自身が高校を中退された経験も理由のひとつだそうです。その当時、世間では学校中退＝落ちこぼれ的な目で見られる風潮だったそうです。しかしそんな中でも、山口さんは自分自身のやりたいことを見つけるべく、大学に進学し教師になられました。数年後、学校を中退する若者たちを見ていると、学校はシステム化されており自分以外にも教師はいるので、学校での教育はその方々にお願いし、自分と同じように中退していく若者を支援したい、との思いから今の活動がスタートしたそうです。最初は夜にコンビニの前などでたむろしているこどもたちに声をかけ、進路相談にのったりしていたそうです。ある時、繁華街を見回っていると「高卒認定がとれたらなぁ…」とつぶやいた少女と出会ったそうです。その場に、その少女が働く飲食店のオーナーがおられ「店を勉強場所にしてもいいよ」と言われたそうです。山口さんは、そんな若者たちに夜に店が開店するまでの時間を利用して、勉強を見てあげたりしていたそうです。

最後に山口さんからは、もしも身近に不登校や高校を中退して進路に漠然とした不安を感じている人は、相談だけでも大丈夫。同じ経験をした人たちが相談に乗ってくれます。団体のHPに相談窓口がありますのでこちらを見てください。そしてニュールックの活動について友人や知人の方にもっと広めて頂ければ嬉しいですと仰っていました。若者たちが将来に夢を持って生きていく、いろんなつながりが広がるといいですね。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、こどもさんからご年配の方までたくさんの方へH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もご来場いただき、ありがとうございました。