土曜日の午後はH2Oサンタチャリティートークイベント<認定NPO法人クラック>を開催しました!
2025.01.25本日のチャリティートークイベントは、認定NPO法人クラックの山下さんをお迎えしてお話を伺いました。
認定NPO法人クラックは、中高生にデジタルの学びで支援する団体で、大阪市淀川区に2018年6月団体設立。その後日々の活動が認められ、2023年2月に認定NPO法人となりました。現在日本が抱える問題の一つに、親の年収はこどもの学歴や将来の雇用形態に影響を与え、こどもたちが大人になったときの年収にも格差が生まれていることです。日本のこどものうち、9人に1人が相対的貧困にあるという調査報告があります。つまり30人の1クラスには、そのうち約3人のこどもが貧しさに苦しんでいるということになります。認定NPO法人クラックは、世代を超えた「貧困の連鎖」を断ち切ることを目指しているそうです。
山下さんが、クラックに加わったのは半年前。元々は会社員でしたが、こどもが生まれ子育てしていくうちに、親の収入によって、しんどい思いをしている家庭がある現実を知ったそうです。そんな時クラックの理事長平井さんに出会い、平井さんの本気で若者の教育環境を良くしたい、と活動されている真剣な姿に心を打たれて、クラックの活動に参加されるようになりました。
親の年収が高いと大学進学できるが、低いと大学進学率が下がる傾向にあります(東京大学「高校生の進路追跡調査」)。学歴が低いために、非正規雇用が多くなるという現実もあります(厚生労働省「平成25年若年者雇用実態調査」)。その負の連鎖を止めるべく、クラックが行っている支援で、「プログラミング学習支援」と「キャリア学習支援」があります。今高校生がなりたい職業でプログラマーは人気上位の職業です。プログラミング学習支援では、パソコンのプログラム言語や扱いを学ぶ【Tech Runway】があり、完全無料でプログラミングを学べます。キャリア教育支援では、ワークショップなどではプログラマーの方から仕事内容の実情を聞いたり、困った状況になった時は、どこへ相談すれば良いかなど、生きていくための様々な知識を身に着け、将来像を描く機会を得ることができます。
授業料が無料でも、経済的に厳しい家庭のこどもは電車賃などの交通費等が負担になり、学びをあきらめてしまうこともあります。そういうこどもたちにクラックでは、クラックまでの交通費も負担したり、パソコンの無料支給なども行っています。それまで、経済的な理由で学ぶことを諦めていたこどもたちに学びの場が見つかり、将来の選択肢が増えることにつながっていきます。
最後に山下さんから、いろんなことを学びたい意欲があってもクラックなど、教育支援をしてくれる仕組みのことを知らなければ、そこに頼ることもできません。今日、この話を聞かれた方が家で話題にしてくださったり、SNSで拡散してくださることでも、こどもたちに情報が届き、誰かの将来が明るく変わる可能性が生まれます、とのメッセージをいただきました。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。