土曜日の午後はH2Oサンタチャリティートークイベント<公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク>を開催しました!
2025.02.01本日のチャリティートークイベントは、公益財団法人ゴールドリボン・ネットワークの小川さんをお迎えし、阪急うめだ本店9階祝祭広場からお届けしました。
ゴールドリボン・ネットワークは、小児がんのこどもたちへの支援を通じてこどもたちが安心して笑顔で生活できる社会を目指して活動されている団体です。今年で16年目を迎えられます。小児がんの治癒率向上を目指しスタートされた活動は、活動を重ねていく中で様々な気づきがありました。小児がんの治療をしていく過程において、小児がんのこどもたちやご家族が経済的にも精神的にも負担が大きい事を知り、こういった負担をすこしでも軽くしていきたいという考えに変わって、現在の活動につながっているそうです。
なぜシンボルマークがゴールド(金色)なの?
ところで皆さんはゴールドリボン・ネットワークのシンボルである「ゴールドリボン」。なぜシンボルマークがゴールド(金色)なのかご存知ですか?
こどもは「国の宝」です。そして「こどもたちは私たちにとって、金(きん)のように【最も貴重な宝物】である」という考えからゴールド(金色)リボンがシンボルマークとして使われているそうです。ゴールドリボンは世界共通。毎年9月は世界小児がん啓発月間で、米国のメジャーリーグでは選手だけではなく、審判もゴールドリボンをつけて啓発活動をしているそうです。
小児がんとは?
小児がんとは、一般的に15歳未満のこどもに起こるがん(悪性腫瘍)のことです。大人のがんに比べれば患者数が少なく希少がんと言われますが、毎年2,000~2,500人の子どもたちが新たに診断されています。現在では小児がんの治癒率は70-80%となっています。しかし20歳以上の成人の500~1000人に1人(5万人以上)は小児がん経験者であるといわれていて、依然として子どもの病死原因の第一位でもあるそうです。その上、小児がんは、生活習慣病との関連がなく、予防ができません。従ってある日突然、小児がんと診断されたこどもやその家族は、その後長期にわたり様々な問題に直面する事になってしまうのです。
日本国内で小児がんの拠点となる病院は15か所しかなく、自宅から通院できない場所に住んでいる患者さんもたくさんいます。ですが交通費は保証がされないため治療の大きな負担となります。そこでゴールドリボン・ネットワークでは、自宅から100㎞以上離れた病院の治療が必要な場合の交通費や宿泊費等の助成を行っています。因みに2023年はなんと166件で2,500万円の支援を行われたそうです。
更に、治療により髪の毛に悩みを持つこどもに「ニット帽子」のプレゼントや、入院、治療を受けるこどもに付き添うひとり親世帯へ支援金を支給する「ひとり親世帯支援制度」、大学や専門学校等へ進学を希望しているにもかかわらず、経済的理由により修学困難な小児がん経験者を支援する給付型奨学金制度「はばたけゴールドリボン奨学金」など多岐にわたる支援を行っています。また、スポーツ選手からも支援の手が差し伸べられています。阪神タイガースの佐藤輝明選手は、リーグ中本塁打の数の金額を寄付してくださっています。
小川さんは、活動を始められて7年目になるそうです。元々は清涼飲料水のメーカーにお勤めで、仕事の一環で自動販売機で清涼飲料水を購入された分の一部を社会貢献団体に寄付する仕事をご担当されて、たどりついたのが、ゴールドリボン・ネットワークでした。その活動を通じて、たくさんのこどもたちが大きな病気になったり、亡くなったりすることを知り、『苦しんでいるこどもたちのために力になりたい』と活動にかかわっておられるそうです。本日会場にご来場の方々に向けて「ゴールドリボン・ネットワークの活動を知っている方はまだまだ少ないと思います。今日ここで聞いた話を、小児がんのこどもたちと経験者やご家族のこと、友人知人の方へも広げて頂ければありがたい。」と熱く語ってくださいました。支援の輪が広がるよう、みなさまのご協力をお願いします。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただきありがとうございました。