土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人あっとオーティズム>を開催しました!
2025.03.26本日のチャリティートークイベントは、「NPO法人あっとオーティズム」の佐伯さんと息子のりゅうのすけさんにお越しいただき、お話を伺いました。
「あっとオーティズム」は、オーティズム(自閉スペクトラム症)を含む発達障害のこどもたちとその家族が直面する困難への支援、および自閉スペクトラム症に対する社会での理解促進のための啓発活動を行っている団体で、2011年から神戸、芦屋を中心に活動を始められました。
皆さんは自閉スペクトラム症のことをご存知でしょうか?自閉スペクトラム症という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しくはご存じない方も多いのでないでしょうか?例えば、私たちが耳に入ってくる音は、BGMや会話など音によって強弱がありますが、自閉スペクトラム症の人は、全て同じ音の大きさで聞こえてくるので、大音量になってしまい、聞き取りにくかったり。平面に書かれている文字が動いて見えたり、逆さ文字に見えてしまう。視覚が敏感になり、ライトがとてもまぶしく感じてしまうなど、症状は多岐にわたります。そういう場合、驚いたときなどの表現が周りの人に理解されず、逆に驚かれることも。怖がられたり、いじめられたりして、社会生活を送るうえで困難が生じる場合もあるそうです。
団体では、オーティズムの特性を皆さんに知ってもらい、お互いに過ごしやすくすることを目指し、温かい気持ちが世の中に広がるよう活動されています。佐伯さんは「他の人とは違う表現や行動があったときでも、それはオーティズム(自閉スペクトラム症)独自の表現方法だと理解してもらい、温かく見守って欲しい」と話します。また、耳から入ってくる様々な音の中から必要な音を判断することが難しい場合もあるため、声をかける際には静かな環境で、正面から目線を合わせ、ゆっくりと話しかけると、こどもたちは安心して聞くことができるそうです。
毎年4月2日は、国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。この日は2007年に制定され、自閉スペクトラム症やその他の発達障害に対する理解を進めるための啓発活動が世界的な規模で展開されています。また、この日は「ライト・イット・アップ・ブルー」の日とも呼ばれ、夕暮れとともに世界172ヶ国以上で、各国のランドマーク(有名建造物など)を自閉スペクトラム症啓発デーのシンボルカラーである「ブルー」でライトアップします。日本でも大阪や神戸をはじめ、全国各地の名所や施設でライトアップが行われ、自閉スペクトラム症のこどもたちを応援しています。ぜひ、足を運んでみてください。ブルーは、落ち着きや癒し、希望など、人を安心させる印象を持つカラーであり、数年前のコロナ禍でも応援カラーとされていました。
今日は、あっとオーティズムのキャラクター、クマちゃんのライトが特別に用意されました。このライトは、認定NPO法人ノーサイド「あかりバンク」の方々のご協力で制作されました。クマちゃんは、カラフルなジグソーパズル柄でできており、そのピースは、子育て世代の人、高齢者、男性、女性など、多様な人々が社会を構成していることを表しています。そして、人々が抱える困難はそれぞれ異なります。多様性の時代において、様々なパズルを合わせてクマ(社会)ができあがっているので、空いているピースを皆さんの理解で埋めてほしい、というメッセージが込められています。
オーティズムは、後天的なものではなく、生まれ持った脳の器質的・機能的な障害によるものです。周囲の人に理解されにくいため、冷たい視線を浴びたり、「親の育て方が悪い」などと誤解されたりすることもあり、社会生活を送る上で困難が生じています。最後に、佐伯さんからは「オーティズム(自閉スペクトラム症)への理解がさらに深まり、オーティズムの方々が生きやすい社会になることを願っています。また、4月2日から8日の発達障害啓発週間には、ブルーの服を着て写真に撮り、SNSにアップするだけでも、こどもたちへの応援になります。ブルーのライトアップを見かけたら、ぜひSNSなどで情報発信してください!」というメッセージがありました。
また、4月2日にはJR芦屋駅近くの商業施設にて、「ブルーアクションイベント」として、午後5時からバルーンリリースイベントが開催されます(開催時間は午後4時~6時30分頃まで)。興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。
あっとオーティズムについてもっと知りたい方は、【あっとオーティズムHP】をご覧ください。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。