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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人しぶたね>を開催しました!

2025.04.04

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場からお届けしましたチャリティートークイベントはNPO法人しぶたねの清田さんと、たねまき戦隊の“シブレッド”にお越しいただき、お話を伺いました。

しぶたねは、小児がんや心臓病など命をおびやかしたり、一生付き合っていかないといけないような病気をもつこどもたち本人ではなく、そのきょうだいを支援する団体で、今年で22年目を迎えます。こどもが病気になると、保護者は病気のこどものケアを優先せざるをえないことが多くなります。そして病気のこどもに親御さんや周りの目は行きがちです。すると、そのきょうだいたちはとてもさびしい気持ちになることがあるそうです。自分のせいで病気になったんじゃないか、自分が守ってあげられなかったからではないかと、きょうだいたちは自分を責めてしまうことがあるそうです。団体ではそのようなこどもたちを支援する活動を行っています。代表の清田さんには団体設立の経緯や現在の活動についてお話いただきました。

清田さんが団体を立ち上げたきっかけは、清田さんが中学生の時、4つ年下の弟さんが心臓病で入院されていたことでした。その病院へ行くと、廊下で2~3歳の小さなこどもたちが泣いてお母さんを呼びながら何時間も過ごしている状況を目の当たりにされたそうです。この小さなこどもたちが毎日泣いていても、大人が誰も声をかけたり横に座ってくれることもない。こんな小さなこどもたちが泣き続けていいのか?自分が大人になった時に、こどもたちが笑顔になれることができないか、この状況をなんとかしてあげたい、なんとかしないといけないという事を中学生なりに思ったことが活動の原点になっているそうです。

みなさんは「しぶたね」ってどういう意味かご存知ですか?しぶたねの「しぶ」は英語で「シブリング(sibling:きょうだい)」のこと。性別に関係なくきょうだいを表現する言葉です。そんなきょうだいたちを応援する仕組みが、どんどん増えるように、その「たね」を蒔いていこうとの思いでしぶたねは生まれました。病気のこどものきょうだいの中には、自分の兄弟姉妹に何が起こっているのかわからなくて不安な子、病気になっている自分のきょうだいに注目が集まる中で、自分は病気のきょうだいより価値がないこどもなんだと感じている子、「誰も自分を見てくれない」「私はいらない子なんだ……」など、いろんな気持ちを抱えてしまうことがあるそうです。そんな、きょうだいさんの1週間のおわりに、シブレッドが「おやすみ」と「きょうもありがとう」を“言えたらいいな”の、ちいさくてゆるいzoom企画を2020年のゴールデンウィークから続けています。金曜日の20時から30分間、zoomをつなぐと、シブレッドと理事長たねこさんが部屋にいて、部屋に来てくれたみんなでゆるく自己紹介したり、今週はどうだったー?と話したり、だれかのお悩みにみんなで答えたり、簡単なゲームであそんだりしています。同じ立場のきょうだいたちが出会う場の提供や一緒にあそぶ活動、病院の待合室できょうだいたちと話やゲームをする活動を行っています。

そんな活動をみなさんに知ってもらうため、4月の10日は「きょうだいの日」に制定され、『シブリングデー』と言うそうです。アメリカではとても有名で、スーパーマリオやディズニーがその日を盛り上げるようです。日本では、200人以上の人にシブリングデーの趣旨に賛同してもらい、「きょうだいの日」となったそうです。みなさん、覚えておいてくださいね!

団体では、病気や障害のあるこどものきょうだいの気持ちについての知識をもち、サポートする応援団であるシブリングサポーターを増やし、現在は2,617人のサポーターが「つながり」や「きょうだい支援」の輪を広げることを目的に、20年間のノウハウをお伝えできる研修やワークショップも各地で開催されています。

最後に清田さんからは、病気や障害のこどもだけでなく、そのそばにいるきょうだいたちも、こんな風に頑張っていることを知って欲しい。もしかしたらしんどい思いをしているかもしれないなと想像してくれる人が一人でも増えると、ありがたいです。そして今日このお話を聞いていただけた事で、また世界がきょうだいにとって一つ優しくなれた事が嬉しいですと言われていました。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日もご来場いただき、ありがとうございます。