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活動のご報告

土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人子どもセンターぬっく>を開催しました!

2025.04.21

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントはNPO法人子どもセンターぬっく、の森山ジェニーさんにお越しいただき、お話を伺いました。

そして、トークイベント前半と後半に分けて大阪府立大手前高等学校吹奏楽部のみなさんが、吹奏楽でチャリティートークイベントを盛り上げてくださいました。

子どもセンターぬっくは、2015年に設立されたNPO法人で、子どもシェルター(避難所)「ぬっくハウス」を運営しています。こどもたちにぬくもりのある生活を、との思いで名づけられたこの「ぬっくハウス」は、保護者からの虐待や経済的搾取(アルバイトをしても保護者にお金を取られる)などによって家に帰ることができず、 今夜眠るところがないなど、居場所をなくし、心も身体も傷ついているこどもたちのため、身体を休め、心を癒せる生活の場として一時的に受け入れる施設(緊急避難場所)になっています。


森山さんがぬっくでの活動を始めたきっかけは、高校を卒業して社会人になり、働きながら大学受験勉強をして大学に入学し、弁護士になったという過程で、大学に行きたいという思いを支えてくれた大人がいたことで、自分自身もこどもたちを「支える・守る」そうありたいという気持ちからだそうです。

こどもセンターぬっくでは、家庭的な温かさを求めるこどもたちに、居場所となる「こどもシェルター」や「自立支援ホーム」を提供しています。安心して帰ることができる家がなく、夜遅くまで繁華街をさまようこどもたちは少なくありません。特に、虐待件数が多い大阪では、2016年3月までは、こうしたこどもたちを一時的に受け入れる施設がありませんでした。2016年4月にこどもシェルター(女子専用)「ぬっくハウス」が開設され、大阪で初めてこどもたちの受け入れが始まり、2024年9月現在、累計入居者数は183名に達しており、おおむね15~20歳の女性を対象とし、入居期間は数日から2か月程度です。一人ひとりに個室を用意し、入居者が安心して過ごせるよう、スタッフやボランティアが常駐して、衣食住を提供しています。また一人ひとりにこども担当弁護士(コタン)がつき、スタッフや児童相談所職員と連携を取りながら、こどもたちに寄り添い、個々の問題について話し合い、将来自立して生活できるよう支援しています。

こどもシェルター「ぬっくハウス」では、およそ2~3か月間の入居が基本ですが、退所後のこどもたちのフォローも行っています。心身共に傷ついたこどもが一人で自立することは容易ではありません。そこで、2020年4月に女子専用の自立支援ホーム「Re-Co(りこ)」、2023年12月には男子専用の「Ma-Co(まこ)」を開設しました。これらの自立支援ホームは、家庭にいられなくなったこどもたちが、仕事や学校に通いながら、自立に向けて生活する場所です。ぬっくハウスと同様に、一人ひとりにこども担当弁護士(コタン)がつき、スタッフとともに生活リズムの確立、貯金、家事や金銭管理、対人スキルの習得などを支援し、経済的・精神的な自立を目指しています。

また団体では、こどもたちのために個人や企業などからのご支援を受け付けています。寄付はもちろんのこと、使わない衣類、食器、雑貨などの無償提供、「ぬっくハウス」や「Re-Co」「Ma-Co」を退居したこどもたちが生活するための賃貸物件の提供も求めています。今、「ぬっくハウス」退去後の住む部屋が不足しており、期間限定でも結構ですので、お部屋の提供をしていただけると有難いそうです。その他、就労体験の提供や、調理、掃除などのボランティアなど、さまざまな形で応援することができます。特にこどもたちの毎日のごはんを用意してくださる方を大募集されており、栄養士の資格など特別なことは必要なく、日々の普通の「晩ごはん」などがあれば良いそうです。募集の詳しい情報は、団体のホームページをご覧ください。

NPO法人子どもセンターぬっくHP

最後に森山さんから「ぬっくにいるこどもたちは、社会では見えない存在です。この子、大丈夫かな?などまわりの大人の人たちは、アンテナを張ってもらえるだけでも助けになります。不器用に生きているこどもたちがいても、決してそうなりたくてなったんじゃない、何か理由があってそうなってしまっている状況なので、少しそういう想いをもって温かい声かけをしてあげてください。そうすることでこどもたちももっと生きやすくなっていくと思うので、ぜひお願いします。そして『こどもセンターぬっく』のこういった活動についてもっと知っていただき、応援していただくのはもちろんのこと、友人知人の方へ広めて頂ければ嬉しいです」と呼びかけておられました。

今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。 お孫さんの演奏を聞きにいらしていたお客様で、「私もこどもを支援することに携わっていますが、こんな境遇のこどもたちがいることは知らなかった。多くのみなさんに知ってもらえるといいですね」と募金をいただきました。

本日は大阪府立大手前高等学校 吹奏楽部の素敵な演奏で、会場は立ち見になるほどの集客があり、たくさんの方に、こども支援団体の活動現場の生の声をお届けすることができました。吹奏楽部のみなさま、本当に素晴らしい演奏でした。お買い物途中のお客様も大勢が立ち止まって演奏に耳を傾けておられました。また、機会がございましたらよろしくお願いいたします。H2Oサンタの合言葉は「誰もが誰かのサンタになれる。」です。今日もたくさんサンタさんに支えられて、トークイベントが開催できました。ありがとうございました。