土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク>を開催しました!
2025.08.30本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには、公益財団法人公益財団法人ゴールドリボン・ネットワークの山崎さんにお越しいただき、お話を伺いました。
ゴールドリボン・ネットワークは17年間にわたり、小児がんのこどもたち、そのご家族、そして医療従事者を支援している団体です。「こどもたちが笑顔で安心して生活できる社会」を目指し、活動を続けています。活動当初は小児がんの治癒率向上を目的としていましたが、活動を重ねる中で、治療に伴うこどもたちやご家族の経済的・精神的な負担の大きさに直面。現在は、これらの負担軽減に重点を置いた支援を行っています。
ゴールドリボンに込められた意味
シンボルマークである「ゴールド(金色)」は、「こどもは国の宝であり、私たちにとって金のように貴重な宝物である」という考えに基づいています。これは世界共通のシンボルマークとして使用されています。
小児がんとは
小児がんは15歳未満のこどもに発生する悪性腫瘍の総称です。希少がんに分類されるものの、毎年約2,000人のこどもが新たに診断されています。脳腫瘍だけでも100種類以上ありますが、こどもに発症したがんはすべて「小児がん」とされます。現在の治癒率は約80%に達しています。 小児がんは生活習慣病との関連がなく、予防が不可能という特徴があります。
ゴールドリボン・ネットワークによる支援
小児がんは希少かつ重篤な疾患であるため、国は専門的な治療と支援を提供する病院を指定しています。大阪には1箇所、連携病院は8箇所あり、これは全国的に見ても多い方だそうです。
本日、ご来場いただきましたの山崎さんも、娘さんが6歳の時に小児脳腫瘍を患った経験をお持ちです。専門性の高い治療を求め、神戸から北海道の病院へ転院し、半年間、娘さんと二人で北海道で過ごされたそうです。その間、ご主人は神戸に残り、幼い息子さんは東京のお姉さんに預けるなど、ご家族それぞれが大きな負担を抱え、二重生活による経済的負担も大きかったと語られました。 こうした山崎さんご自身の経験もあり、ゴールドリボン・ネットワークでの支援につながりました。現在は、通院・入院に伴う交通費や保護者の滞在費など、経済的負担を全国的に支援しており、年間およそ180件の助成を行っています(所得制限あり)。 また、治療の副作用で髪の毛が抜けてしまったこども向けに、アピアランス(外見が変わること)ケアとしてニット帽を無償で配布しています。これらの支援が広く行き渡るよう、病院のソーシャルワーカーを通じて団体の情報が提供されています。 その他にも、給付型奨学金「はばたけゴールドリボン奨学金」や「ひとり親世帯支援制度」なども実施されています。 山崎さんは、「かつて支援を受けられた方から『今度は私が、いま困っている方を支援したい』という声をいただくことがあります。こうして皆さんの理解の輪が広がっているのだと思います」と語られました。理解や支援を広げるため、ウォーキングイベントの企画や東京マラソンでのチャリティランにも参画しています。 さらに、アメリカで承認されているがん治療薬を日本でも使用できるよう、小児がん医療領域の研究支援も行っています。
最後に
山崎さんからは、「小児がんは治療すれば8割が治ると言われていますが、それでも悲しい思いをされている方がたくさんおられます。そのことを皆さんに知っていただきたいです。また、サバイバー(治療を終えたり、がんの闘病を乗り越えた方)のことを知っていただき、支援の輪が広がれば、と言われていました。9月は世界中で『小児がん啓発月間』です。ぜひゴールドリボンの活動を知って、啓発活動に参加していただけると嬉しいです」とのメッセージが贈られました。
ゴールドリボン・ネットワークの活動にご理解いただき、SNSのフォローや拡散にご協力をお願いいたします。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。