土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人日本サービスドッグ協会>を開催しました!
2025.12.13本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人日本サービスドッグ協会の理事長の谷口さんと3月にデビューした盲導犬パートナー“ダンディ”くんにご来場いただき、お話をお伺いしました。
NPO法人日本サービスドッグ協会は、奈良県に拠点を置く団体で、引退した補助犬の支援に取り組んでいます。 障害を持つ人々を様々な場面で助けてくれる補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)は、2歳ごろから活躍を始め、10歳前後で引退します。人間の年齢に換算すると65歳くらいになるそうで、最近は人間も雇用が延長されるケースも増えていますが、引退の時期は人間と同じくらいのようです。犬も人間と同じように、視力や聴力、足腰などが弱ってくるため、人間の命を預かる補助犬としては、安全を優先して早めに引退するそうです。 日本サービスドッグ協会は2003年に、人間を助けてくれたワンちゃんたちを「今度は人間が助けよう」という思いで設立されました。引退補助犬と暮らしてくれる里親ボランティアを探し、ボランティアが安心して引退補助犬と暮らせるよう、幅広く支援活動を行っています。 補助犬とは、障害者の目・耳・手足の代わりになるよう訓練を受けた犬のことで、2025年10月1日現在、盲導犬768頭、介助犬56頭、聴導犬52頭が活躍しています。
谷口さんご自身は、50代前半から盲導犬との生活が始まったそうです。視力が落ちるにつれて、次第に引きこもりがちになっていかれたそうですが、盲導犬「サファイヤ」くんを迎え入れたことが、その後の人生を180度変えてくれたそうです。谷口さんは盲導犬と外出するようになり、精神的に立ち直ることができ、再び自由を感じられるようになったことで、盲導犬に対して、深い感謝の気持ちを持たれました。そして、「盲導犬は仕事を引退した後はどうなるのだろうか?」と考え、様々なことを調べられました。盲導犬など、引退補助犬はボランティアに引き取られることが分かったのですが、引退補助犬の育成・支援に対して、公的な支援が無いことを知ります。谷口さんは、人間のために働いてきた犬たちが「安心して“老後”を過ごせる環境を整えたい」と考えられました。そんな思いで、ワンちゃんたちが安心して過ごせる環境を整えようと活動を始められたそうです。
補助犬も一般の犬と同じで10歳を超え老いてくると足腰や目が弱ってきます。歳を取れば獣医さんにも診てもらったり、また介護が必要な場合、介護用品や歩行などのための補助器具も必要になってきます。病院にかかると医療費は高額です。ワンちゃんが使う紙オムツやマットなどの介護用品も安くはありません。面倒を見てくださる引退犬ボランティアの方の経済的負担が大きくなってしまうという課題があり、個人で購入するには負担が大きく、お世話を断念する方もおられるそうです。
そこで日本サービスドッグ協会では、引退補助犬を引き取ってお世話してくださるボランティアさんの負担を少しでも軽くするために、引退補助犬の介護を支援する「一般支援金」や「高額医療費支援金」の支給など、経済的な支援をされています。また現在団体では、引退補助犬の介護カートや、足腰をサポートするアシストバンドやサポーター、プロテクターなど補助具の貸し出しも無料で行っており、様々な形で引退補助犬のその後の暮らしをサポートされています。そしてこれらの活動費はほとんど皆様からの寄付でまかなわれているそうです。
補助を必要としている人間のために本当に一生懸命に貢献してきたワンちゃんたちが生命を全うした後、兄弟たちとともに一緒に眠らせてあげたいという思いから、2018年3月10日、奈良県の葛城市に協会設立15周年記念事業として『引退補助犬慰霊碑』を建立されました。
最後に谷口さんは、引退したワンちゃんのために、このような活動をしている団体があることを広く知っていただき、引退犬支援の活動がこれからももっと広まっていくと嬉しいですと仰っていました。寄付でのご支援の他、チャリティーグッズの購入でも助かります、とのこと。また、お知り合いに募金箱を設置していただける店舗や学校等があれば、ぜひお知らせしてほしいともお願いされました。
現在、団体ではワンちゃんの“シャンプー”のお手伝いなど、様々な分野でボランティアを募集しています。興味をお持ちの方は、ホームページからお申込みいただいたり、電話でも構わないそうですので、ぜひご連絡をお願いします。
【日本サービスドッグHP】は→コチラ
午前中からチャリティーガイド前では盲導犬”ダンディ”くんを含め、たくさんのワンちゃんたちが、募金活動のお手伝いをしてくれました。小さなお子様やワンちゃん大好きな方々が、スタッフさんのお話を熱心に聞いたりワンちゃんたちと直接ふれあったりして、たくさんの方に募金へのご協力をいただきました。
また、今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
トークイベント中にも、オンラインでリアルタイムでのご寄付を頂戴しました。会場のみなさまの温かいお気持ちが感じられ、とてもうれしかったです。
年末が近づき、クリスマスムード溢れる祝祭広場では、いつもにも増して優しい気持ちのたくさんの方々がトークに耳を傾けてくださいました。
2025年のチャリティートークイベントは今回が最後になります。
みなさまにも、素敵なクリスマス・年末年始が訪れますように。
2025年11月で10周年を迎えました。
みなさまからのご支援に心から感謝申し上げます。
特設サイト▶ https://santa.h2o-retailing.co.jp/h2o-santa/10th/index.html