土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人ここ>を開催しました!
2026.10.24本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人ここの副理事長の馬場さんと、その応援にと古川忠義マンドリンアンサンブルの皆さんにお越しいただきました。
NPO法人ここは、2008年に「フリースクールここ」として吹田市で設立されました。不登校や行き渋り(苦登校)、ひきこもり、高校中退を経験したこどもたち(小学生・中学生・高校生)や、新しい教育の選択肢を望むこどもたちのために、学校外の学びの場(フリースクール・オルタナティブスクール)を運営しています。現在は吹田市に3校、大阪市に1校を開校しており、年間約80人のこどもたちが通っています。
どうやって生きていきたいのか、こどもたちであればどんな仕事に就きたいのかなど、誰もが思い描いた将来を自由に選べる社会であるべきですよね。学校に通えないことによって居場所や学びの場が失われてしまう現状は、こどもたちが教育を受ける権利を妨げることにもなりかねません。
現在、全国には約30万人の不登校のこどもたちがいるといわれていますが、受け入れ先となる場は圧倒的に不足しており、フリースクールをはじめとする民間施設に通えているこどもは、わずか数パーセントにとどまっています。
「ここ」では、小学生から高校生までの幅広い年代のこどもたちが在籍し、遊びやスポーツ、学習を通して学年を超えた交流を深めています。また、年齢の近いスタッフを中心に運営しているため、こどもたちも心を開きやすく、安心してみんなで楽しく過ごしています。
様々なニュースなどで、「フリースクール」という言葉を耳にしたことがある方は多いかもしれません。しかし、具体的にどのような雰囲気で、どんな活動をしているのかまでご存じの方は、まだ少ないのではないでしょうか。不登校になった際の選択肢として「フリースクールに通う」という道があること自体、あまり知られていないのが現状です。
学校に行かなくなって翌月から通い始める子がいる一方で、次の一歩を踏み出すまでに長い時間を必要とするこどもたちもいます。
こどもがフリースクールにたどり着くまでに時間がかかってしまう背景には、「どこに相談すればよいかわからない」という情報不足があります。実際に、学校に行きづらくなってから相談先が見つからず、「ここ」にたどり着くまで3年かかったご家庭もありました。
また、保護者がすぐにフリースクールを見つけて「明日見学に行こう」と声をかけても、こども自身の気持ちが向いていなければ、見学や体験に踏み出すことはできません。
学校の先生からすると、フリースクールは「学校とは対立するもの」あるいは「否定的・批判的な存在」のように思われがちな側面もあるかもしれません。しかし実際には、学校の先生からフリースクールを紹介され、初めてその存在を知って訪ねてこられる親子が増えてきています。先生方からの情報提供は選択肢を広げ、保護者の負担を軽減することにもつながっています。学校の先生方の間でも、「こどもたちが育つ場所は学校だけではない」という意識が少しずつ広がっているようです。
馬場さんに「保護者の方とこどもが初めてフリースクールに来られた際、訪れる前と後ではどのような変化がありますか?」とお伺いしたところ、保護者の方も含めて、最初は「フリースクールは怪しい場所ではないか」という不安や警戒心を抱いて訪ねて来られる方もいるそうです。
こどもにしてみても、「また、うまいこと大人の道理を言われて、学校に行かされるのではないか」「塾のように勉強ばかりさせられるのではないか」「放置されて一人ぼっちになってしまうのではないか」といった不安を抱えていることが少なくありません。しかし、実際に通っているこどもたちの明るく元気な姿を目にすると、その様子に驚かれるといいます。「ここ」では、単なる相談窓口にとどまらず、こどもたちの安心できる「居場所」を提案しているため、不安が和らぎホッとされるそうです。
はじめから全員が「頑張るぞ!」と前向きな気持ちで訪れるわけではなく、保護者の方に連れられてやってきたこどもたちは、最初は硬い表情を浮かべています。しかし、卒業を迎えて自分の希望する進路を見つけたときには、見違えるほど明るい表情へと変わっています。そうした変化や成長を間近で見守ることができる瞬間に、スタッフとしても大きな喜びを感じるそうです。
また、「ここ」では保護者同士のつながりも大切にしています。「周りのママ友と話が合わなくなって孤立してしまう」という悩みも多いため、大人のための「居場所」づくりとして音楽イベントなども開催し、こどもだけでなく大人同士も自然に交流を深められる場を届けています。
そして最後には、最近出版されたNPO法人ここ理事長・三科元明さんの著書『ふとうこうをひっくりかえす』のご紹介がありました。不登校のこどもたちの現状をまとめた一冊で、書店等でお求めいただけます。大変光栄なことに、冒頭にはH2Oサンタとここさんの連携についても触れていただいていました。
馬場さんからは最後に「今日聞いたお話を、お友達とSNSでシェアしたり、ご家族に話したりしていただけると嬉しいです」とのメッセージをいただきました。
また本日は、「古川忠義マンドリンアンサンブル」の皆様に、初めての応援演奏を届けていただきました。マンドリンの生演奏を耳にする機会は普段あまり多くないかもしれませんが、本当に心温まる、優しく豊かな音色でした。会場全体に響き渡る柔らかな音色に誘われ、たくさんの方が祝祭広場に足を止めてくださり、こどもたちの現状を知っていただく素晴らしい機会となりました。
指揮を務められた古川忠義さんは、マンドリンの指導者であり、ギタリストや僧侶としてもご活躍されています。古川さんの指揮されるお姿はもちろん、その指揮に応えるメンバーの皆様の温かいお気持ちが祝祭広場大階段の隅々まで伝わってくるような演奏でした。ぜひまたご一緒いただけます日を楽しみにしております。
ご来場いただいた皆様、そして素晴らしい演奏をご披露くださった皆様、本日も温かな空間をいっしょにお作りいただき、本当にありがとうございました。
【NPO法人ここ】HPは→コチラ
また今回も、こどもたちが楽しく学べる「HANKYUこどもカレッジ」と連動し、チャリティートークイベントの内容から出題される「NPOクイズ」を実施しました。正解された方には、H2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼント。本日は特に10代の方々も熱心にお話を聞いてくださっていたのが印象的でした。
クイズに参加された方の中からは、「知人のこどもが不登校だから情報が欲しかったの。すごくよくわかりました。そして、安心しました。ありがとう!」「自分もこどもの訪問介護をしています。場所が近くなので、何か一緒にできることはないかと思って声をかけました」といった温かいお言葉も頂戴しました。
本日ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。
2025年11月で10周年を迎えました。
みなさまからのご支援に心から感謝申し上げます。
特設サイト▶ https://santa.h2o-retailing.co.jp/h2o-santa/10th/index.html