3月26日(土)のチャリティートークイベントのご報告
2016.03.26本日、阪急百貨店うめだ本店 9階祝祭広場にて行われましたチャリティートークイベントは、認定NPO法人 テラ・ルネッサンスの栗田さんにお話を伺いました。
栗田さんたちは、アフリカのコンゴ民主共和国やウガンダ共和国、アジアのカンボジア王国などでクラスター爆弾・地雷・こども兵・小型武器の問題などに取組む活動をされています。
本日は、コンゴ民主共和国での取組みを中心にお話をしていただきました。
コンゴ民主共和国(以後、コンゴ)と聞いて、すぐに位置や大きさを想像できる人は少ないかも知れません。
コンゴはアフリカ大陸のほぼ中央に位置し、面積が日本の約6倍とアフリカで2番目に大きな国で、約6,000万人の人々が住んでいます。
そんな遠く離れたコンゴは、私たち日本と係わり合いなど無いのでは、と思われるかも知れませんが、実はとても関係があるんですよ。
コンゴはレアメタルなどの豊富な天然資源に恵まれた国です。ご存知かもしれませんが、レアメタルはスマートフォン・携帯電話やノートパソコン、電気自動車など日本で暮らす私たちの生活にも欠かせないハイテク製品の製造に使用される非鉄金属です。
そのことが解ってから、コンゴ内でも利権争いが起き、さらに欧米諸国がその資源を奪い取るためにコンゴの人たちを都合よく利用したりすることでたいへん大きな紛争が発生しました。
つまりレアメタルの需要が高まれば高まるほど、武装勢力により多くの資金が流れ、紛争による犠牲者が増えるという構図ができてしまったんですね。
日本で報道されることが少ないためあまり知られていませんが、紛争で540万人の命が失われたと言われています。大阪市の人口が約270万人弱ですので、その2倍もの人数が亡くなっていることになります。驚きですよね!これは第二次世界大戦以降の戦争や紛争による犠牲者としては最大と言えるでしょう。
もちろん多くのこどもたちや女性も犠牲になったのは言うに及びません。
こどもたちは兵士として戦いを強いられることもあり、肉体的・精神的に多くの傷を負わされたそうです。
こどもが兵士になっても意味がないと考える方がいるかもしれませんが、実際に銃の訓練をすることはもちろん、危険な前線や地雷原を、大人兵士の盾として前を歩かされたりして犠牲になったりするんですって。
そして戦場から帰ってきたとしても、戦うことのみしか教わっていないこどもたちは、一般の社会に戻って生活をするのは大変困難なことでしょうね。
そこで栗田さんたちテラ・ルネッサンスは、紛争被害者の心のケアを行いながら、元こども兵には木工大工や溶接技術などの職業訓練を、女性や孤児には洋裁技術の訓練を実施し、さらに自給食料を安定的に確保することができる体制作りのため農業指導を行ったりして、自立ができるように支援しています。
左上・右上:元こども兵に溶接の職業訓練を行っている様子。
左下・右下:紛争被害者の女性に洋裁技術の職業訓練を行っている様子。
自給食料を確保するための活動として農作物栽培に取組んでいます。
若者が自分たちの手で働いて生活し、前に向いて歩んでいくことができることが、コンゴの未来を明るくします。
ただ、このような活動の資金は寄付や会費で賄われています。栗田さんたちがこのような活動を継続していくためにも、皆様からのご支援が必要です。
テラ・ルネッサンスはいろんな支援の方法を用意しています。ご賛同いただいた方、ぜひテラ・ルネッサンスのWEBページをご覧いただき支援していただければと思います。
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本日もたくさんの方にご来店いただきましてありがとうございました。