6月25日(土)のチャリティートークイベントのご報告
2016.06.25本日、阪急うめだ本店で開催のチャリティートークイベントは、公益財団法人 関西盲導犬協会の久保さんにお話を伺いました。
盲導犬PR犬、ラブラドールレトリバーのヴィール君(3歳)も一緒です。
「盲導犬PR犬」というのは、今回のようなイベントや小学校に出向いたりして、盲導犬の理解を深めてもらうためのデモンストレーションを行う犬のことです。“盲導犬はこんなことができるんです。”“こんな風に訓練されています。”ということを多くの人に披露し、その重要性を訴えるための活動を行っています。
ところで“盲導犬”という言葉は知っていても、実際に街で見かけることは少ないですよね。国内の盲導犬数は約980頭しかいないからです。
でも盲導犬希望者数は約3,000~4,000人もおられるそうです。足りていないですよね~
1年間にデビューする盲導犬はとても少なく、国内全体でも約140頭ぐらいだそうです。訓練には時間がかかりますし、適性もあるので、10頭の盲導犬候補の子犬のうち盲導犬になれるのは3~4頭なんですって。
そういうこともあり、充分な数になっていないんですね。
ヴィール君がデモンストレーションをしてくれました。
階段を利用するときは段差の前で止まって知らせてくれたり、障害物を避けてぶつからないように誘導したりしてくれます。とてもお利口です。
街を歩いていて、盲導犬を見かけたら、一般の人はどうすればいいのでしょうか?
お仕事中の盲導犬はハーネスという胴輪を付けています。そのときは触ったりせずに、あたたかく見守ってあげてください。人間に触られたりして盲導犬の集中力がとぎれてしまうと、視覚障害者の方が危険な目にあってしまうかもしれないからです。
ユーザーと歩いている時、盲導犬は交差点の前で止まりますが、信号の意味が分かるわけではありません。盲導犬ユーザーが回りの人の歩く音、車のエンジン音などから安全を判断して、交差点を渡ります。ユーザーが交差点の前で立ち止まっている時などは「青になりましたよ」などとお声がけしていただければ、より安全な歩行につながると話されていました。
※ハーネス:盲導犬が体につけている胴輪のこと
また、盲導犬を1頭育てるには、約500万円もかかるそうです。そして盲導犬は必要としている人に無償で貸与されるのですが、その育成費用はすべてを国や自治体からの公的補助金で賄われるわけではありません。約9割が募金や寄付金からだそうです。わたしたちの募金が役に立つのですね!!
イベント後、たくさんの方に盲導犬PR犬と触れ合っていただき、多くのご寄付を頂戴しました。
本日もご来場ありがとうございました。