土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人おおさかこども多文化センター>を開催しました!
2023.07.15本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには「NPO法人おおさかこども多文化センター」の小川裕之さんにお越しいただき、お話を伺いました。
NPO法人おおさかこども多文化センターは外国にルーツをもつこどもを対象に日本語・母語教育の支援を行うために2011年2月に設立し、異なる言語、文化を持つ人々がお互いを尊重し、共に暮らしていける共生型社会をめざして活動されています。
日本には、親の国際結婚や仕事上の都合などで来日し、日本語ができない状態で暮らすこどもたちがいます。大阪府内の小・中・高校に通う外国籍のこどもたちは約8,900名(2022年大阪府教育庁調査)。言語の種類もさまざまで、37種類の母語があるそうです。日本語がわからないまま、日本の学校に通うと、こどもたちはさまざまな困難に遭遇することがあります。例えば日本語ができないために、学校の授業についていけなかったり、「おしっこに行きたい」という表現ができず、ひとりでつらい思いをすることもあるそうです。
団体では外国から来たこどもたちの日本語支援のお手伝いをおこなったり、毎週土曜日、「サタデークラス」と言う外国にルーツを持つこどもたちの居場所づくりとを学習支援を行うボランティアによる教室を開催し、こどもたちの教育環境を整えています。また、絵本を使っていろいろな文化や言葉に出会い、交流する活動も行っています。
今回のトークイベントでは、ブラジルからやってきた主人公カルロスくんが、ことばの分からない日本の学校でどう過ごしていくのかを描いた『ええぞ カルロス』という紙芝居を、小川さんと通訳の田中さんが日本語とポルトガル語の交互での読み聞かせで行っていただきました。
今回、ポルトガル語で読み聞かせをして下さいました田中さんは大阪で「こども食堂」も運営されています。田中さんは外国籍のこどもたちに対して外国人という偏見を待たないで同じ人間として受け入れてくれたら嬉しいです、とおっしゃっていました。朝は「おはよう」と日本語であいさつしてくれるだけでも、距離は縮まるのでみなさんよろしくお願いします、と会場の方に語られました。
最後に小川さんから団体ではスタッフの高齢化が進み、次世代が居なくて困っているんです。人材不足なので、どなたか助けて欲しいんです、とのメッセージがありました。団体の活動に少しでも興味を持っていただきボランティアとして参加してくれたら、とても嬉しいとおっしゃっていました。
また、今回はトークイベントを聞けば答えが分かる最後のクイズコーナーで通訳の田中さんがクイズの説明をポルトガル語に訳してくださいました。日本語だけではすべての方には通じにくかったので、多くの方にお伝えすることができてありがたかったです。ポルトガル語訳のおかげで外国にルーツを持つこどもたちも含め、たくさんの方にクイズにご参加いただけました。正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
今日は通訳の田中さんのお知り合いの外国にルーツを持つファミリーが大勢会場に駆けつけてくださいました。みなさま、ありがとうございました。
本日もたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。