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活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人日本サービスドッグ協会>を開催しました!

2023.12.16

本日のチャリティートークイベントはクリスマスマーケットの賑わいの中、阪急うめだ本店9階祝祭広場からお届けしました。「NPO法人日本サービスドッグ協会」理事長の谷口さんと盲導犬パートナー“レフ”くんにご来場いただき、日頃の活動について色々とお話をお伺いしました。

日本サービスドッグ協会では、引退してユーザーさん(盲導犬と暮らす方)の家を離れる事になった補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)たちの老後が少しでも安らかで穏やかなものであるようにとの願いを込めて、さまざまなサポートをされている団体です。障害を持つ人々を色々な面でサポートしてくれる補助犬たちですが、10歳前後になると人間と同様に視力や聴力、足腰などが弱ってきて、やがてお仕事を引退する時がやってきます。そこで今度は人間がワンちゃんたちを助けようという思いで、2003年に協会が設立され、引退補助犬と暮らしてくれるボランティアさんを探したり、ボランティアさんが安心して引退補助犬と暮らせるよう幅広く支援活動を行っています。

※補助犬とは障害者の目・耳・手足の代わりになるよう訓練を受けた犬のことで、2023年4月1日現在の実働数は盲導犬836頭、介助犬57頭、聴導犬56頭です。


本日お話してくださった谷口さんご自身がこの活動を始められたきっかけは、ご自身が40代に失明され盲導犬との生活が始まった際、視力が落ちて引きこもりがちだったご自身が盲導犬とのお出かけで精神的にも立ち直る事ができ、更に、もう一度自由を感じさせてもらえたことで、盲導犬にとても感謝していたことだそうです。そして「仕事を引退した盲導犬はどうなるんだろうか?」と思って調べるとボランティアさんに引取られる事が分かりました。補助犬育成とは異なり引退補助犬に対しては行政からの補助は無く、ワンちゃんたちが安心して過ごせる環境が十分ではなかったそうです。それならば今度は、自分たちが、お仕事を引退したワンちゃんたちへの恩返しとして老後を安心して過ごせる環境を整えてあげようとの思いでこの活動を始められたそうです。そして今年でなんと21年目を迎えられるそうです。


補助犬も一般の犬と同様に、10歳を超えると目や足が弱ってなってきます。安全性を最優先するために引退し、ボランティアさんに引き取られていきます。当然ですが、その補助犬も数年経つと人間と同じように、時には獣医さんに診てもらったり、介護用品、歩行などのための補助器具が必要になってきます。しかしそれらは高額なものが多く、個人で購入するにはあまりに負担が大きくなり、断念することも少なくないそうです。

そこで日本サービスドッグ協会では、引退補助犬を引き取ってお世話してくださるボランティアさんが負担する医療費・介護費等の支援をされています。また足腰が弱ったワンちゃんでも散歩できるような犬用カートやワンちゃんが立ち上がる際の手助けに使用する“介護ベルト”の製作など様々な形で引退補助犬のその後の暮らしをサポートされています。そしてこれらの活動費はほとんど皆様からの寄付でまかなわれているとの事です。

そのほかにも谷口さんたちは、一生懸命に人間のために尽くしてくれたワンちゃんたちが生命を全うした後、兄弟たちと一緒に眠らせてあげたいという思いを実現させるために2018年3月10日、協会設立15周年記念事業として『引退補助犬慰霊碑』を奈良県の葛城市に建立されました。

谷口さんからは、人間と同じで補助犬についても引退後の第二の人生を豊かなものにするために、是非とも皆様に手を差し伸べてほしいです。と仰っていました。また、協会では、ワンちゃんの“シャンプー”のお手伝いや、手芸で製作するワンちゃんのケアグッズ作り、街頭募金やカレンダー作成のお手伝いなど色々な分野のボランティアさんを募集されているとの事。「ミシンが得意!」「手先が器用で色んなものが作れるよ」と思われている方、そしてもちろん犬が好きな方、引退補助犬に興味を持たれた方は是非ともパンフレットやHPから応募していただければ嬉しいです。

本日、チャリティーガイド前では、開店からたくさんのボランティアさんとワンちゃんたちが募金活動のお手伝いをしてくれました。そしてこどもさんや犬好きの方がスタッフさんのお話を熱心に聞いたりワンちゃんたちと直接ふれあったりして、たくさんの方に募金のご協力をいただきました。また、今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。

本日も、たくさんのご来場、ありがとうございました。