土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人日本こども支援協会>を開催しました!
2024.07.13本日のチャリティートークイベントは先週に引き続き「ハワイフェア2024」の賑わいの中、認定NPO法人日本こども支援協会の大西さんをお迎えし、阪急うめだ本店9階祝祭広場からお届けしました。
認定NPO法人日本こども支援協会は、2010年に日本こども支援協会として設立した団体で、『里親制度』の啓発活動や『里親支援』を行い、里親が養育に専念できる環境を整えることで、こどもと親に愛が循環する社会の実現を目指して活動されている団体です。現在、日本には親の貧困や病気・虐待など様々な理由で親と暮らせないこどもが約42,000人います。そしてそのうちの約36,000人が、乳児院や児童養護施設で暮らしていると言われています。
親と暮らせないこどもたちが家庭的な暮らしをすることができる「里親」による養育という制度があります。里親制度ではこどもたちは、特定の保護者にいつも見守られながら、愛情を感じて成長することができます。「自分は受け入れられている」という自己肯定感を育み、「当たり前の」家庭生活を体験することで本来の家族のあり方を学んだり、さらには人との関係の育み方を学ぶことで社会で生活をしていく上で必要な社会性や生活技術を獲得し、その結果、自分に自信を持てるようになりその後の人生をたくましく生きていく事ができるそうです。
里親とは?
ところで皆様は『里親』と聞くと戸籍に入れて法的にも実子となる「特別養子縁組里親」を連想する方が多いと思います。実は里親制度は大きく分けると3種類あり「特別養子縁組里親」「養育里親」「季節・週末里親」に分けられます。「特別養子縁組里親」は、実の子と同じ親子関係を結ぶ、つまりこどもが戸籍上も実親との親子関係を断ち切り、養親が養子を実子と同じ扱いにする(こどもの籍が変わる)制度です。「養育里親」は、一定の期間だけ一緒に暮らす里親制度。「季節・週末里親」は、お正月や長期休みの、週末などに数日から1週間程度こどもを家に迎えるボランティア的な里親制度です。
現在、多くの先進国では「こどもは家庭的な環境で育てることが重要」という認識があって、里親制度というものが重要視されています。しかしながら、「血のつながり」というものを非常に大事にする日本においては里親養育の割合は、約20%と低く、施設養護への依存度が高い現状にあり、里親家庭の数は、まだまだ不足しています。そして、たとえ里親になった場合でも、里親受託後1年未満で25%の里親がギブアップしてしまうそうです。さまざまな理由があるようですが、里親には守秘義務などもあり、はじめてのことで戸惑う「里親」という子育てについての悩み事などを共有できる相談相手がいなかったり、里親仲間同士とのつながりが少ない事などがあげられるそうです。
「里親を誰ひとり取り残さない!」
そこで、日本こども支援協会では独りで里親特有の子育てに悩んでいる里親を支えるための「ONE LOVEオンライン里親会」を運営されています。目指すのは「里親を誰ひとり取り残さない仕組みを実現する」ことです。「ONE LOVE」 は「オンライン里親会」として全国の地域里親会と連携しながらすべての里親がつながり支え合うコミュニティを目指しています。そこでは里親としての日常のさまざまな心配ごとなどを共有・相談することができます。。
大西さんは2011年から活動に参加されたそうですが、ご自身がお母さまと二人暮らしで、大西さんがまだこどもの時、お母さまが入院されたことがあったそうです。大西さん親子は親戚などもおられなかったので、大西さんはご近所・地域のみなさんに助けられて育てられてきたという感覚があったそうです。そして、大西さんご自身のように、こどもたちが、いろんな人にかかわり、育てられながら、大人になっていく世の中になればいいのにと思うようになったそうです。里親制度はそのような取り組みだと感じ、いろいろと調べてみると、里親制度自体が社会に知られていない、広がっていないことを知り、力になろうと思ったことがきっかけで現在につながっているそうです。最後のメッセージでは里親制度を知ってもらうためのハート型のリーフレットを作成しているので、是非お持ち帰りいただいて、周りの皆さんにも里親制度について広めてもらえれば嬉しいです。と仰っていました
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。今回はこどもさんはもちろん里親について興味を持ってお話を聞いてくださっていた大人の方にも多数参加していただきました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。