土曜日の午後はH2Oサンタチャリティートークイベント<公益社団法人こどものホスピスプロジェクト>を開催しました!
2024.08.10本日、阪急うめだ本店9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは<公益社団法人こどものホスピスプロジェクト>副理事長の原 純一さんにご来場いただきお話を伺いました。
こどものホスピスプロジェクトは、2016年に日本ではじめて誕生したコミュニティ型のこどもホスピス「TSURUMIこどもホスピス」を運営しています。ホスピスという言葉は、穏やかな最期を迎える病院のような施設を連想させますが、「TSURUMIこどもホスピス」は、自宅でも病院でもない“第2の我が家”として、小児がんをはじめとする命を脅かす病気や難病のこどもたちとその兄弟姉妹、家族が安心して交流し、過ごせる施設です。
小児がんに代表される「生命を脅かす病気」こどもは国内には約2万人いると推計されています。病気のこどもたちは、病状が緩和すると入院生活から自宅に帰ることができますが、抵抗力が弱いため、感染などの可能性がある通学ができなかったり、地域の公園で遊んだり、お買物に出かけたりすることも制限されることがあります。また、場合によっては長期間、病院と自宅の往復が続き、やりたいことができないことも・・・。
子どもホスピスは病院ではありません。
病気である事を忘れてしまうような“お家”なのです。
そうした状況下のこどもたちが安心して過ごせる場所がこどもホスピスです。 自然あふれる大阪・花博記念公園鶴見緑地内にある、大きなおうちのような広々とした空間で、まわりを気にすることなく、家族や友だちと、ゆったり安心して過ごせる環境を整えており、衛生的に配慮された環境の中で、看護師、保育士、療法士など専門知識を持ったスタッフが一人ひとりの病状に応じた活動をサポートしています。
「やりたい」を「できた!」に変える
施設では、大きな芝生の中庭、外の光を広く取り込む廊下、おもちゃの部屋、絵本コーナー、おとの部屋や光の部屋、カフェなど多種多様な施設があり建物のあちこちから楽しそうに笑うこどもたちの声がいつも聞こえて来ます。利用者が訪れるのを楽しみにする、そんな拠りどころとなる場所となっています。
ご自宅や一般の病院ではなかなか出来ないことを、こどもたちに経験してもらうための用意を随所にされていて、こどもたちは施設を訪れると音楽の部屋やゲームの部屋など、工夫の凝らされた遊び場で楽しむ事ができます。また中庭でピクニック体験ができたり、こどもたちだけで施設の屋内で“キャンプ”を体験したりできます。兄弟や他のこどもたちと一緒に遊ぶという、当たり前の生活から遠ざかり、様々な病気と闘いながら暮らしているこどもたちが、こどもらしく過ごせる空間で普段とは違ったこども同士の会話などが弾み、とても喜んでくれるそうです。
また団体では難病に向き合うティーンエイジャーの未来を考えティーン事業にも力を入れています。中高生の年代というのは様々な要因があり、難しい年代なのですが、ここに病気が加わることで取り巻く環境というのは別世界のようになってしまいます。そんな中、そのこどもたちの病気が中心となっている環境下でも、すきなことを当たり前にできる環境を作っていことを目標にされています。彼ら専用の居場所づくりとしてティーンエリアをホスピス内に作り、それと並行してティーン限定のイベントを行ったり、オンライン環境においても様々なコンテンツを充実させると共に、同じ思いをもった仲間ができたり、中高生でも過ごせる場所がホスピスにはあるのだと知ってもらえるような機会を作っています。
「TSURUMIこどもホスピス」はみなさまからのあたたかいご支援により運営しています。年間の運営費は約1億円程で9割が寄附で賄われているとの事。マンスリーサポーターとして応援していただく事もできますのでよろしくお願いします。そして原さんからは『皆さんにもこういった命を脅かす病気をもったこどもたちや家族がいるという事を知ってほしい。いつでも心の片隅にでも置いて頂ければ幸せです。そして「TSURUMIこどもホスピス」の活動についてもっと知っていただき応援していただくのはもちろんのこと、友人知人の方へ広めて頂ければ嬉しいです』と仰っていました。
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。