土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<公益社団法人アジア協会アジア友の会>を開催しました!
2025.09.13本日開催のチャリティートークイベントは阪急うめだ本店9階祝祭広場からお送りいたしました。公益社団法人アジア協会アジア友の会の熱田典子さんにお越しいただき、お話をお伺いしました。
アジア協会アジア友の会は、1979年に活動をスタートしてから46年間にわたり、アジアに“命の水”を贈る民間国際協力援助団体(NGO)です。
アジア地域で安全な水を得られない人たちのために、井戸をつくり、飲料水が届かない地域に水を通じた生活環境の改善に取り組んでいます。現在は、18カ国70地域にわたって活動しています。
「地球上の水」
地球は、表面の3分の2が広い海で覆われているため、「水の惑星」といわれています。およそ14億km³の水があるのですが、そのほとんどが塩水で、わずかな淡水も南極や北極などの氷や氷河として存在しています。
地下水や河川、湖沼などに存在する淡水の量は、地球全体の水の約0.8%に過ぎません。地球にある全水量の中で、すぐに飲めたり利用しやすい状態の水資源の割合は、わずか0.01%しかないそうです。
「池や川、湖の水を汲みに行く」
私たち日本人が1日に使う水の量は、約300リットルで、家庭用のお風呂1杯分強にもなります。これは、料理や洗濯、お風呂はもちろん、学校や職場など、生活のあらゆる場面で水を使うためです。
一方、ネパールでは、一部の地域では、1人あたり1日に約36リットルの水しか使えていません。これは少し古い日本の水洗トイレなら1回分に相当する量です。
乾季には水がとても少なくなります。池の水も干上がり、特にこどもたちは、毎日数キロ離れた水場まで水を汲みに行かなくてはなりません。雨の日も晴れの日も、この重労働を強いられているのです。そのため、学校に遅れたり、学校で寝てしまったりと、勉強に取り組めないこどもたちがいます。
きれいな水が手に入らないことは、健康だけでなく、教育や仕事など、その人の人生全体に大きな影響を与えます。
現地で実際に水汲みに使われている、金属製の水がめをご披露いただきました。この水がめは小さめのものだそうですが、それでも水を入れると15kgほどの重さになるそうです。小さなこどもにとって、毎日のこの水汲みは大変な重労働です。
これまでに、アジア協会アジア友の会の活動により、2,301基の井戸が建設されました。そのうちアジア4カ国には、皆様のご寄付によりH2Oサンタの名前を冠した井戸を4基設置することができました。
私たち日本人は、蛇口をひねればいつでも清潔な水が使える生活を送っています。しかも、その水をそのまま飲めるというのは、本当に素晴らしいことです。しかし、世界には、そうした生活が当たり前ではない人たちが大勢います。もし、私たちも水が不足する状況になったら、生活がどれほど大変になるか想像できるでしょうか?水インフラがなければ、私たちは今のような暮らしを送ることができません。水が簡単に手に入ることは、実はとてもありがたいことなのです。
さて、話は変わりますが、3月22日は、国連が定めた「世界水の日」です。この記念日は、淡水の保全と持続可能な利用を促進するため、1992年に制定されました。世界各国では、毎年3月22日を中心に、水の大切さを啓発するさまざまなイベントやキャンペーンが行われています。
アジア協会アジア友の会では、2022年から「世界水の日」の認知度を高めるため、写真コンテストを開催しています。水に関する素晴らしい写真がたくさん寄せられ、毎年盛況です。
熱田さんは、世界には安全な水を飲めない人がたくさんいるという現状を知っていただきたい、と強調されていました。そして、水の大切さをもっと多くの人に知ってもらい、アジア協会アジア友の会の活動を応援してほしいと訴えておられました。ぜひ、この機会に水の大切さについて考え、私たちの活動にご協力ください。
また今回はチャリティコンサート 「瀬田敦子 演奏50周年ピアノリサイタル」のご案内もいただきました。30年前、阪神淡路大震災をきっかけに瀬田さんより「何か役に立ちたい」と、アジア協会アジア友の会に電話をされたことが始まりで、今では開催が20回を超えているそうです。
このコンサートの収益はアジア協会アジア友の会を通して「アジア里親の会」に寄付されます。どうぞお越しください。
本日もご来場いただき、ありがとうございました。