土曜日の午後はH2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人つなご>を開催しました!
2025.11.22本日、阪急百貨店うめだ本店9階祝祭広場で開催したチャリティートークイベントには、NPO法人つなごより玉野まりこさんにお越しいただき、お話を伺いしました。
NPO法人つなごは、兵庫県初のこどもシェルター(避難所)『こころんハウス』を2017年9月に開設し、今年で活動8年目になります。『こころんハウス』は、「今夜帰るところがない、でも行くところがない」という、主に15歳から20歳くらいの少女たちに一時的に安全で安心できる居場所を提供する施設です。24時間体制で女性スタッフとボランティアがサポートしています。少女たちには鍵つきの個室が与えられ、食費など生活費は無料です。本人が新しい生活へ旅立つ気持ちが芽生えるまで、安心して暮らすことが出来ます。滞在期間は数週間~数か月程度を目安とし、年間延べ20~30人の少女を受け入れています。
全国での児童相談所における虐待対応件数は、2010年からの10年で約4倍に増え、20万5千件と過去最多を記録しました。虐待には、暴力による虐待ではなく、例えば両親がこどもの前で激しく殴り合ったり、ののしり合ったりというような心理的虐待も含まれます。虐待を受けたこどもたちは、児童養護施設や一時保護所等に預けられることが多いのですが、これらの施設が満室であったり、集団行動に馴染めなかったりするケースがありあます。このような状況において、少女たちのこころとからだをゆっくりと休ませることができる場所として『こころんハウス』は誕生しました。場所は兵庫県の阪神間のとある場所です。安全を守るために具体的な場所は秘密です。
「こころんハウス」に入所する際には、こころんハウスルールが三つあります。
①携帯電話は使えません。
②1人で外出することはできません。
③友達などは施設に入ってもらうことはできません。
これらのルールは入所者の安全確保を最優先に考えたものです。一旦外の世界と離れ、新しい生活をスタートしてもらうための最低限のルールです。(この他にもルールはあります)そして、各入所者にはこども担当弁護士(コタン)が一人ずつつきます。コタンを中心に、法律、医療、心理、福祉、保健、教育などの専門家が連携し、こどもたちが抱える問題に多角的に取り組み、解決を図ります。こどもたちの気持ちに寄り添いながら、次のステップへ進むための支援を行います。
さらに、2020年5月には自立援助ホーム『はるるんハウス』を開設しました。『はるるんハウス』は、原則15歳から20歳までの女性たちが生活する家です。こどもシェルターや施設を出た後、いきなりの一人暮らしは不安がつきものです。そこで、一人暮らしに向けて準備をしていくための場所が自立援助ホーム『はるるんハウス』です。こちらも24時間365日スタッフが常駐し、自立のためのサポートを行ったり、悩みの相談に応じています。玉野さんご自身は法律的な観点でこどもを守り、生活全体も守ってあげたいという思いから、弁護士になられたそうです。そうした想いもあってNPO法人つなごの活動にも取り組まれているそうです。
最後に、玉野さんから会場の皆様へメッセージをいただきました。 「今『はるるんハウス』は、住居が不足して一時的に閉鎖になっています。今日こちらで話を聞いてくださっている方の中に、住居のお提供をしてくださる方がいらっしゃたら、是非ともお願いいたします。また、ご支援は寄付だけではなく、現物でも有難いです。着の身着のままで入所してくる女の子も少なくありません。10代の子が着れるような服の寄付をお願いいたします。そして、出かける時の付き添いや、食事作りなどのボランティアも募集しています。どうぞ、よろしくお願いいたします。」とのことです。
ぜひ、この情報を拡散していただき、こどもたちに支援の手をつなげられればと思います。
【NPO法人つなご】HPはコチラ
また、今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジと連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。
トークイベント中ににも、リアルタイムでご寄付をいただき、話を聞いてくださったお客様からの温かいお気持ちをいただきました。
本日もご来場ありがとうございました。
2025年11月で10周年を迎えました。
みなさまからのご支援に心から感謝申し上げます。
特設サイト▶ https://santa.h2o-retailing.co.jp/h2o-santa/10th/index.html