法人概要 メルマガ登録
活動のご報告

土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<NPO法人西成チャイルド・ケア・センター>を開催しました!

2026.05.09

本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、NPO法人西成チャイルド・ケア・センター代表理事の川辺康子さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。

NPO法人西成チャイルド・ケア・センターは、食事を通じてこどもたちが安心して過ごすことのできる「居場所づくり」として活動しています。

当初は「こども食堂」という言葉もなく、こどもが集まる「遊びの広場」として2010年に始まりました。そのような場所をつくるきっかけは、地域の学校の先生との情報交流だったといいます。当時、集まってくるこどもたちは、夕方になると苛立ちを見せることが多く、喧嘩や暴言が絶えませんでした。

代表の川辺さんはこどもたちの「うるさい!」「あっちいけ!」などの暴言が「助けて!」という切実な叫びに聞こえて仕方がなかったそうです。こどもが鋭い言葉を使うのは、日常的にそのような言葉を浴びせられているからではないか――。そう感じた川辺さんは、もう一つの可能性に思い至ります。「もしかすると、この子たち、お腹がすいているからイライラしてるのかも?」

「それじゃ、一緒に晩ご飯を食べようか」という一言がきっかけとなり、こども食堂が始まりました。当時は全国に20カ所程度しかなかったと言われているこども食堂も、現在では大阪府下で900カ所以上、国内全体では1万カ所を超え、身近な存在となっています。

大阪府の中でも西成区は、貧困率や母子家庭・ひとり親世帯の割合が全国平均よりも高くなっています。親がダブルワークなどで夜も家を空けるケースは少なくありませんが、その親自身もこどもの頃に同じ環境で育っていることがあります。そのため、現状が「当たり前」となり、困難な状況にあると気づけていない場合もあると感じるそうです。こどもだけを支援しても、家庭環境そのものが変わらなければ、状況を根本から変えることは困難です。

また、団体ではお弁当の持ち帰り支援も行っています。これには、大勢の中で食べることが苦手な子や、「家で待っているきょうだいにも食べさせてあげたい」という優しい思いを持つこどもたちへの配慮があります。

さらに、西成チャイルド・ケア・センターでは、家庭訪問も実施しています。こども食堂に来るこどもたちは、本人だけが厳しい状況にあるわけではありません。その背景にある家庭全体が同様に困難を抱えている場合が多いため、家庭そのものを支えていくことが、こどもたちの状況改善には不可欠なのです。

そこで、家庭を丸ごと支えるための新たな活動「にしなり♡はぐくみの家」が始動しました。今回、クラウドファンディングに挑戦したところ、なんと目標額の1,500万円を達成することができました!

新拠点は地上3階建てで、8家族が入居できる個室が用意されます。完成が本当に待ち遠しいですね。これからの活動は、こども食堂である「にしなり☆つながりの家」と、みんなで住める「にしなり♡はぐくみの家」の2拠点体制となります。

川辺さんに、この大きなチャレンジに取り組んだ理由をお伺いすると、笑顔で答えてくださいました。

「人生一回きりだから、自分の人生が終わる時に『あー、あの時こうしていればよかったな』と後悔したくないんです。自分のためにやっているんですよ。自分ができる精一杯のことをしているだけなんです」


現在、西成チャイルド・ケア・センターで1日に焚き上げるお米の量は、なんと6升(60合)。そんなこども食堂では大量の食材が必要です。団体のホームページでは、食材のご寄付もお願いしています。こどもたちがたくさん集まり、にぎやかで楽しいひとときをみんなで過ごすことができるのですが、食材の手配がとっても大変。お米や缶詰などの保存食品はもちろん、野菜や果物などの生鮮食料品の寄付も本当にありがたいとのことです。




今日は、ボランティア歴8年目の井上さんにもお話を伺いました。井上さんがボランティアを始めたのは、「ホームページを見たから」という、本当にささいなきっかけだったそうです。

「少し料理ができるから、やってみようかな」という軽い気持ちからスタートし、気づけば早8年。H2Oサンタも以前、井上さんをこども食堂でお見かけしたことがあり、てっきりご近所の世話好きな方かと思っていましたが、実はお住まいは神戸とのこと。遠方から通い続けてくださっています。

井上さんは、「ボランティアに参加して、大変なときもあるけれど、帰りの電車の中では、みんなが笑顔で過ごすためのお手伝いができたという達成感があるんです。毎回、『行ってよかった!』と感じるんです」と語ってくださいました。

また、活動を始めた頃に小学生だったこどもたちも今では大きく成長して、一緒に食事の準備をしたり、悩みを打ち明けてくれたりすることもあるそうで、そんな時、井上さんは「一緒に成長してきたな」と喜びを感じるそうです。

川辺さんは最後に、読者の皆さまへ向けてこのようなメッセージをくださいました。

「皆さまのご近所にも、きっとこども食堂があると思いますので、ぜひ一度のぞいてみてください。自分自身がボランティアとして関わるのが少し苦手だなと感じる方でも、『今日、こんな話を聞いたよ』とお友達に伝えていただけるだけで嬉しいです」

また、活動への関わり方は人それぞれで良いのだと川辺さんは言います。

「何かお手伝いしたいけれど、こどもと直接関わるのは緊張するという方は、ずっと洗い物を手伝ってくださることもあります。どんな形でも、情報を拡散していただけることが、どこのこども食堂にとっても大きな助けになります。ぜひ、よろしくお願いいたします」

西成チャイルド・ケア・センターの詳しい情報はHPをご覧ください▼

西成チャイルド・ケア・センターHP

会場では、嬉しい出会いもありました。

「今日は阪急へ買い物に来ていて、たまたまトークイベントを耳にし、こども食堂がどのような場所なのかを初めて知りました。活動をされている方は大変だと思いますが、頑張ってください!」

そんな温かい声援をくださったお客様は、ご自身も介護ボランティアを楽しく続けていらっしゃるとのこと。「今日の話をボランティア仲間にも伝えますね」とおっしゃってくださいました。こうしたお声がけは、私たちにとって本当に大きな励みになります。

本日もご来場いただき、誠にありがとうございました。


2025年11月で10周年を迎えました。

みなさまからのご支援に心から感謝申し上げます。

特設サイト▶ https://santa.h2o-retailing.co.jp/h2o-santa/10th/index.html