土曜日の午後は H2Oサンタ チャリティートークイベント<認定NPO法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会>を開催しました!
2025.06.14本日、阪急うめだ本店 9階祝祭広場で行われましたチャリティートークイベントは、認定NPO法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会の塩田さんにご来場いただき、日頃の活動についてお話を伺いました。
アクセス-共生社会をめざす地球市民の会は、フィリピンと日本で活動する1988年に京都で設立した国際協力NPOです。京都にあった洋菓子店の社会貢献部門の取組みが活動の始まりだそうで、その会社で働く方の中にフィリピン出身の方が多かったこともあり、海外支援をするなら、縁のあるフィリピンにしようと始められたそうです。現在その企業はなくなってしまったので、NPOとして独立されています。活動が始まって今年で38年を迎えるそうで、フィリピンで貧困や人権侵害に苦しむこどもや女性を対象に「子どもに教育、女性に仕事」を柱に、こどもと女性にチャンスを提供する活動を行っています。
フィリピンは貧富の差が大きい国と言われています。セブ島はリゾート地として有名ですし、首都マニラには高層ビルが立ち並び、世界でも有数の富豪や大財閥があります。その一方、農村地帯やスラムと呼ばれているところでは、生活が困窮している方も多いようです。
アクセスの活動で、「教育支援」と「こどもの権利を守る」があります。「教育支援」はその名の通り、学用品が買えくて学校に通えないこどもたちに学用品を支給。しかしお金がないから鉛筆とノートだけ渡したら学校に行くことができるのか?それだけでは学校に行くことはできません。学校に行きたいけれど行けない背景には、家庭環境に問題があるそうです。親からの暴力や暴言、学校内でのいじめ、それらは貧困からくる余裕のなさにあると言われています。
勉強するくらいなら働けばいい→ちゃんとした教育を受けていないので安定した仕事に就けない→収入が安定せず、貧困が続き、自分のこどもにも教育を受けさせることができない。貧困家庭ではそのような負のスパイラルが続いています。先ずは家庭環境を変えるため、「こどもの権利を守る」はこどもが教育を受ける権利を理解してもらうことで貧困の連鎖を断ち切ることを目指しています。
「女性に仕事」ではフェアトレード事業などに取組を行っています。貧しい人々の生活状態の改善と貧しい人々自身が貧困から抜け出すための問題解決能力を身につけられるような支援をされています。そのひとつとして、京都の精華大学の学生さんがクリスマスカードをデザインし、フィリピンの女性たちが手作業で製作、日本で販売するという取組みを行っています。フィリピンでは仕事の量が少なく、仕事に就けても低賃金で、元気で体力のある人しか働けないことがあるようです。このフェアトレードのシステムで、子育て中の女性、高齢の女性なども、隙間時間に仕事ができるようになっています。
塩田さんがこの活動を始めたきっかけも伺いました。元々企業で海外駐在員をしていたそうで、ドバイに住み、中東やアフリカなど、紛争が終わった地域に家電製品を販売する市場開拓をされていました。しかし、電気が通っていない地域に家電商品を売ることはできない。家電製品を販売する前に現地の貧困を何とかしないといけないんじゃないか?と気づかれ、この状況を知っている自分がやったらいいんじゃないか?と思われ、会社を辞めてアクセスの活動に参加されて約3年になるそうです。
そして最後に塩田さんから、フィリピンの貧困問題自体を知って欲しい。また、ニュースやインスタで貧困問題を見たら、いいねを押すだけでも、活動が拡散され、どこかの誰かの支援につながるかもしれないのでよろしくお願いします、とのことでした。 世界でビジネスをしてきた自分からすると、親日国か、そうでない国かでビジネスが全く違っていました。過去に日本が支援したケニアなどは、大変親日的でビジネスにも結びつくこともありました。海外支援というのは巡り巡って自国の利益にもつながります。こういった海外支援の活動が、やがて持ちつもたれつの関係ができるひとつのアクションになれば良いと思いますと仰っていました。
【認定NPO法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会HP】はこちら
今回も、こどもたちが楽しく学べるHANKYUこどもカレッジ企画と連動して、チャリティートークイベントを聞けば答えがわかるNPOクイズを実施し、正解の方にはH2Oサンタオリジナルクリアファイルをプレゼントしました。また本日は、あるお客様より「ここに募金箱があるのは知っていましたが、今日、初めて話を聞けて共感しました。サンタの貯金箱を買って、支援に協力したい」とのことで貯金箱をご購入いただきました。ありがとうございます。
本日もご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。